北朝鮮・寧辺にある核施設=2026年5月17日(c)Reuters/news1
北朝鮮・寧辺にある核施設=2026年5月17日(c)Reuters/news1

【09月13日 KOREA WAVE】北朝鮮がヨンビョン(寧辺)の核施設に新設したウラン濃縮施設について、最大28セットの遠心分離機カスケードを収容できるとの分析が示された。

米政府系放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)によると、国際原子力機関(IAEA)は7日に公開した「北朝鮮の保障措置に関する報告書」で、北朝鮮のウラン濃縮能力が2021年以降、継続的に拡大していると指摘した。

IAEAは、寧辺に新たに建設された2階建ての建物が、2カ所目のウラン濃縮施設とみている。北朝鮮が6月に公開した写真に写っていた建物と分析されている。

IAEAによると、この建物には最大28セットのカスケードを収容できる。カスケードは複数の遠心分離機を接続し、ウランの濃縮度を段階的に高める設備で、複数を同時に稼働させれば、より多くのウランを濃縮できる。

ただ、IAEAは各カスケードに設置された遠心分離機の数や性能、稼働率を確認できていない。このため、新施設で生産できる高濃縮ウランの量や、核兵器の数に換算した推計は示していない。

寧辺の新施設は2024年12月に建設が始まり、2025年5月に外部工事が完了した。電力供給設備や非常用発電機、冷却装置などが設置されていることが確認されている。

キム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党総書記は6月にこの施設を訪れ、核物質の生産能力が過去5年間で2倍以上に増えたと主張していた。

IAEAはまた、ピョンヤン(平壌)近郊のカンソン(降仙)にあるウラン濃縮施設でも、新施設による核物質生産の動きが確認されたと明らかにした。報告書によると、2024年に既存の建物の隣に建設された新施設は、2026年1月から稼働を始めた。

北朝鮮メディアなどが公開した写真に写る遠心分離機について、IAEAは低濃縮ウランを生産するためのものと判断した。ただし、建物内の別の区域で高濃縮ウランを生産している可能性もあると指摘した。

IAEAは、寧辺と降仙で施設の拡張が同時に進んでおり、北朝鮮全体のウラン濃縮能力が継続的に向上していると評価している。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News