[KWレポート] 韓国・皮膚回春の新潮流・ECM(中)…製薬・バイオ各社が相次ぎ参入
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【09月13日 KOREA WAVE】細胞外マトリックス(ECM)を基盤としたスキンブースターが美容医療市場の新たな成長分野として浮上し、韓国の製薬・バイオ企業による競争が本格化している。組織バンクやヒト組織の加工設備を持つ企業が相次いで製品を投入しており、今後は「マーケティング競争」に入るとの見方が出ている。
業界によると、ECMスキンブースターは、提供されたヒト組織から細胞を除去し、組織固有の細胞外マトリックスだけを残した無細胞同種真皮(hADM)を原料とする。これを微細な粉末にして皮膚へ注入し、加齢によって崩れたECM構造の修復を目指す。
ヒト組織を原料とするため、韓国食品医薬品安全処による組織バンクの許可が必須で、組織の確保から加工、流通までを一貫して管理する能力が求められる。このため各社はパートナー企業との協業を進めるなど、対応を急いでいる。
市場で先行したのはL&C BIOだ。2024年、世界で初めてhADMを基盤としたECMスキンブースター「リトゥオ」を発売し、市場への定着を進めた。2025年8月時点で供給先は1000カ所を超え、需要増加を受けて生産ラインを2交代制に切り替え、専用生産施設の増設も進めている。
2026年第1四半期のリトゥオの売り上げは約81億ウォン(約9億円)で、前四半期比113%増加した。L&C BIOは2028年までに月30万個規模の生産能力確保を目指している。韓国内での流通・販売はHumedixが担当する。
HugelはHansBiomedと契約し、ECMスキンブースター「CellREDM」の韓国内販売権を確保した。HansBiomedが2025年に発売したCellREDMは、75マイクロメートルの超微細粒子を採用し、施術時の痛みを軽減するとともにコラーゲンを均一に届ける点が特徴だ。
Hugelは食品医薬品安全処から組織バンク設立の許可を取得し、2026年7月からCellREDMの販売を開始。自社のボツリヌストキシンやフィラー製品と組み合わせたパッケージ販売にも乗り出した。2026年第1四半期のCellREDMの売り上げは43億ウォン(約5億円)で、前四半期比15%増加した。
GC Green Cross WellBeingもECMスキンブースター「ジセル・リボンヌ」を発売し、製品群を拡充した。組織損傷を最小限に抑える加工工程を採用し、生体適合性を高めたことが特徴で、最近は日本のパートナー企業Nifujiと供給契約を結び、日本市場にも進出した。
スキンブースター「ジュベルック」で知られるVaim GlobalはDOPHと共同でECMスキンブースター「ジュブアセル」を発売。韓国コスダック上場企業BioBijouもECMブランド「Cellivion」の韓国内独占販売を担当し、市場に投入している。
このほか、レーザー美容医療機器メーカーのLAMEDITECHもECM市場に参入するなど、後発企業が相次いでいる。
競争が激しくなるなか、ボツリヌストキシン市場のような価格競争に発展する可能性を懸念する声も出ている。韓国のボツリヌストキシン市場では、承認製品が20品目を超える供給過剰となり、施術価格が急落した経緯がある。
新韓投資証券のキム・ジヨン研究員は「生産能力の拡大と安定した原料確保、流通網を備えた企業がECM市場の成長による実質的な恩恵を受けるだろう」と分析している。
(c)NEWSIS/KOREA WAVE/AFPBB News