ソウル市内の大型スーパーに並ぶ卵=2026年8月27日(c)news1
ソウル市内の大型スーパーに並ぶ卵=2026年8月27日(c)news1

【09月11日 KOREA WAVE】韓国で物価高や消費低迷に苦しむ地域商店街を支援するため、全国の地域スーパー約4000店で卵を低価格で販売する取り組みが始まった。小規模事業者市場振興公団がハナ金融グループ、小規模事業者連合会と連携し、「the格安卵」12万ケースを供給する。秋夕を前に卵価格が高止まりしていることを受け、格安焼酎やビールに続く支援商品として投入した。

販売は4日に始まり、価格は30個入り2ケースの計60個で9990ウォン(約1140円)。8月の消費者価格では60個が1万4664ウォン(約1680円)で、これに比べ約32%安い。

卵が3番目の支援品目に選ばれた背景には、最近の価格上昇がある。畜産物品質評価院によると、8月の特大卵30個の平均消費者価格は7332ウォン(約840円)で、前年同月より3.4%上昇した。6月には7496ウォン(約860円)と2021年以降で最高を記録し、その後は徐々に安定しているものの、秋夕を前に需要が増えることから消費者の負担軽減を図る。

小規模事業者市場振興公団の関係者は、物価高と消費低迷で地域商店街の景気が落ち込んでいるとして、地域スーパーに限定して格安卵を供給し、物価安定につなげる狙いだと説明した。大型スーパーやオンラインの食料品販売サービスとの価格競争で不利になりやすい地域スーパーの競争力を高め、客足を増やす目的もある。

ハナ金融グループは寄付金を拠出し、卵の洗浄や検卵、選別、全国への物流費などを支援する。養鶏場20カ所を選び、産地から中間流通までの利幅を抑えて販売価格を引き下げた。小規模事業者連合会は加盟する全国の中小スーパーの流通網を活用して販売を支え、公団は価格表示や公正取引に関する運営指針の整備、広報、事業管理を担当する。

公団はこれまで、4月に「格安焼酎」を990ウォン(約110円)で発売し、約700万本を供給した。6月には「満タンビール」を1700ウォン(約190円)で発売し、約20万缶を供給した。卵まで対象を広げることで買い物負担を減らすとともに、地域スーパーの集客や売上高増加につなげる方針だ。

小規模事業者市場振興公団のイン・テヨン理事長は、金融機関の寄付と小規模事業者団体の実行力を組み合わせた協力の成果だとし、地域商店街の事業者と消費者の双方が満足できる秋夕になることを期待すると述べた。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News