【9月11日 AFP】タイ当局は9日、首都バンコクのクリニックで男性器増大術を受けたナイジェリア出身で英国籍の実業家兼インフルエンサー、イゴ・ウビリボさん(43)が3月6日に死亡した事案について、調査を開始したと発表した。

英ロンドンの検視官は先月、ウビリボさんの死因について、死亡の数時間前に受けたヒアルロン酸注入だと結論付けた。

「タイニー」や「エゴ」の名で知られていたウビリボさんは、インスタグラムで18万5000人のフォロワーを抱え、妻のダニエルさんと共に贅沢なライフスタイルを楽しむ写真を定期的に投稿していた。

タイ保健省はウビリボさんの死亡に関する調査を支持。7日にウビリボ氏が施術を受けたバンコク中心部にあるクリニックの立ち入り検査が行われた。

クリニックが営業許可を取得しているか、衛生・安全管理の規定を順守していたかについて確認を進めているという。

英検視官の報告書によると、ウビリボさんは3月5日、ヒアルロン酸を注入された後にマッサージを受けていた際、胸の痛みを訴えて倒れた。

肺塞栓症を疑われ救急車で病院に搬送されたが、CTスキャン検査を受ける前に意識を失った。

100分以上にわたって蘇生が試みられたが、3月6日午前1時ごろに死亡が確認された。

「司法解剖および薬物検査の結果、死因はヒアルロン酸の注入によるものと特定された」と報告書には記されている。

バンコク首都圏警察の幹部はAFPに対し、警察も捜査を進めていると明らかにした。

タイ保健省によると、クリニックの経営陣は、ウビリボさんが2024年から通院しているかかりつけ患者で、これまでにヒアルロン酸注入による男性器増大術を計5回受けたと説明している。

ウビリボさんは2024~2025年に1~4回目の施術を受けた。今年3月5日に5回目の施術を受け、ヒアルロン酸40ミリリットルを注入された。

医師は2回に分けての注入を推奨したにもかかわらず、ウビリボさんが1回で全量注入するよう要求したという。

ヒアルロン酸注入は美容医療で広く行われており、低侵襲で比較的リスクが低いと考えられている。

タイは高度な医療技術に定評があり、長年にわたりメディカルツーリズム(医療観光)の中心地となってきたが、美容整形市場も急成長している。(c)AFP