韓国物流大手、宅配からAIロボット・特殊貨物へ…CJ・韓進・ロッテが成長分野を開拓
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【09月11日 KOREA WAVE】韓国の宅配業界が、配送単価をめぐる競争から人工知能(AI)による自動化、航空コールドチェーン、海外フルフィルメントなど高付加価値物流市場の開拓へと軸足を移している。CJ大韓通運、韓進、ロッテグローバルロジスは、それぞれデジタル物流や海外展開、特殊貨物、自動化拠点などを強化し、成長分野の多角化を進めている。
CJ大韓通運は韓国国内で宅配とフルフィルメントの競争力を高める一方、海外では米国とインドを中心に顧客基盤と物流網を拡大している。海外部門の2026年第2四半期売上高は1兆2060億ウォン(約1327億円)で、前年同期比9.4%増加。米国事業は20%、インドは5%、越境ECは53%それぞれ伸びた。
同社はAI、ビッグデータ、ロボットの物流現場への導入も進めている。最近では京畿道龍仁市のオリーブヤング物流センターの包装工程に双腕型ヒューマノイドロボット2台を投入。箱に緩衝材を入れる作業を担当させており、今後はピッキング、仕分け、検品、包装へ適用範囲を広げる計画だ。
韓進は高付加価値の特殊貨物に力を入れる。国際航空運送協会(IATA)の「CEIV Fresh」認証を取得し、生鮮食品やバイオ医薬品など、温度管理が必要な航空貨物の輸送能力を強化した。2024年12月には、厳格な安全管理が求められるリチウム電池の航空輸送に関する国際認証も取得している。
海上物流では、中・低レベル放射性廃棄物の専用運搬船を運航するほか、1万2000トン級と1万5000トン級の重量物専用船を活用し、液化天然ガス(LNG)や風力発電など再生可能エネルギー関連設備の輸送実績を積んでいる。
ロッテグローバルロジスは、グループの化学・エネルギー事業と連携し、水素・アンモニア物流を中長期的な成長分野に位置付けた。二次電池分野でも原材料の輸送から完成品の配送、使用済み電池の回収・リサイクルまで事業を拡大し、2030年までに二次電池物流の売上高600億ウォン(約66億円)以上を目指す。
米国では健康食品通販サイト「iHerb」と連携し、テキサス州デントンに約2万平方メートル規模の自動化フルフィルメントセンターを構築し、2025年末に本格稼働した。自律移動ロボットや自律ケース処理ロボット、AIを活用した運営システムなどを導入し、最大6万種類の商品を保管・出荷でき、1日最大2万件の注文を処理できる。
業界関係者は「物流競争の基準が単純な配送単価から、技術力や貨物の専門性、グローバルな運営能力へ急速に移っている」と説明。自動化や海外拠点、特殊貨物への投資を安定した利益につなげられるかが、物流3社の競争力を左右するとの見方を示した。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News