【9月11日 AFP】イエメンの親イラン武装組織フーシ派は10日、紅海沿岸の戦略的要衝である港湾都市モカを制圧した。目撃者がAFPに明かしたところによると、フーシ派の戦闘員らは「米国に死を、イスラエルに死を」と唱えながら街を進軍した。

フーシ派はイエメン北西部の広範囲を支配しており、先週、サウジアラビアが支援するイエメン政府軍に対して大規模な攻勢を開始した。一方、サウジは過去24時間で数十回の空爆を行ったと、フーシ派の軍事報道官が述べた。

フーシ派はサウジ領内へも攻撃を行い、数十人が負傷した。今回の戦闘は、今年2月末に米イスラエル軍がイランを攻撃したことで始まった中東での広域紛争の渦中で再燃した。

イエメン軍関係者は10日、フーシ派が「モカを制圧した後、バブエルマンデブ海峡に向けて進軍している」とAFPに語った。

紅海とスエズ運河を経由してアジアと欧州を結ぶ同海峡は、イランによるホルムズ海峡封鎖以降、輸送ルートとしての重要性がさらに高まっている。

モカを統治していたイエメン国民抵抗軍を率いるタリク・サレハ司令官は声明で、再編成のため司令部を「安全な場所」に移動したと発表。「政府軍は、イランが計画・支援したフーシ派の攻勢に対し、ここ数日で大きな代償を払った」と付け加えた。

英キングス・カレッジ・ロンドンの安全保障専門家アンドレアス・クリーグ氏は、「沿岸部を直接支配することで、フーシ派による海上での強制力はさらに強まる」と指摘している。(c)AFP