【9月11日 AFP】11月の米中間選挙を前に共和党が党大会を開催する中、ドナルド・トランプ大統領の後継者問題が議論の的になっている。現在有力視されているのがJ・D・バンス副大統領とマルコ・ルビオ国務長官の両氏だ。

依然として共和党で圧倒的な影響力を持っているトランプ氏は後継者を指名していない。米憲法はトランプ氏が3期目を目指すことを禁じている。

党大会が開かれたダラスのコンベンションセンターでは、参加者から「ポスト・トランプ」に関してさまざまな声が聞かれた。

ミシガン州の保守系ポッドキャスター、スーザン・コキンダさん(77)は「ルビオ氏とバンス氏の争いになると思う。あるいは2人が組んでコインを投げ、どちらが先になるか決めるかもしれない」と話す。

世論調査などによると、現時点ではバンス氏が優勢とみられている。

8月に行われたフォーカル・データと英紙フィナンシャル・タイムズの世論調査では、共和党員の42%がバンス氏を支持し、18%のルビオ氏を上回った。ただ、他の調査では両氏の差はより小さい。

トランプ氏自身もこうした臆測を公然とあおっており、バンス氏とルビオ氏の組み合わせが「ドリームチーム」になり得ると評している。

バンス氏の支持者は、同氏をトランプ氏の思想をより自然な形で継承する人物とみている。42歳と若く、「米国を再び偉大に(MAGA)」運動の草の根支持層との結び付きも強い。貿易や移民、労働者層を巡る共和党の考え方を一変させた経済ナショナリズムにも深く根差している。

党大会に参加したニューヨーク州の実業家トム・ホフマン・ジュニアさん(62)は、バンス氏が「大統領に最も近い人物だ。素晴らしい副大統領だし、その資格は十分にあると思う」と語った。

一方のルビオ氏は、フロリダ州選出の元上院議員で、トランプ氏の外交政策を担う最も著名な側近の一人として存在感を高めてきた。支持者からは、経験豊富な政治家とみられている。

カリフォルニア州の教師カイル・ハーマンさん(29)は、ルビオ氏の「魅力と機知」を評価し、予備選で争うことになっても両氏が互いに傷つけ合わずに済むことを望んでいると話した。

ハーマンさんはAFPに「世界の目はほぼバンス氏とルビオ氏に向けられていると思う。どちらか一方に負けてほしいとは思わない」と語った。

ただ、55歳のルビオ氏は、大統領選への出馬をめぐる臆測を否定している。