6日、5000トン級新型駆逐艦「姜健」号の就役式で、キム総書記や海軍将兵と記念撮影に臨むキム総書記の娘=労働新聞(c)news1
6日、5000トン級新型駆逐艦「姜健」号の就役式で、キム総書記や海軍将兵と記念撮影に臨むキム総書記の娘=労働新聞(c)news1

【09月11日 KOREA WAVE】北朝鮮でキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党総書記の娘が、核・ミサイルや新型駆逐艦に関連する軍事行事に繰り返し同伴している。韓国の国家情報院は1日の国会情報委員会への報告で、娘が事実上の後継内定段階にあるとみており、北朝鮮側が住民に将来の指導者として印象付けようとしていると分析した。

娘は6日、江原道元山港で開かれた5000トン級新型駆逐艦「姜健」号の就役式にも出席した。キム総書記が「海軍の核武装化実現」を表明した後の記念撮影では、白い服を着た娘がキム総書記と並んで中央に立った。北朝鮮メディアは今回も娘の名前や役職を明らかにしていない。

娘は2022年11月、北朝鮮が完成型の大陸間弾道ミサイル(ICBM)と主張した「火星17型」の試験発射場で初めて公式の場に姿を見せた。2023年には固体燃料式ICBM「火星18型」、2024年には「火星19型」の試験発射をキム総書記とともに見守った。

2025年には北朝鮮が「海軍の核武装化」のために開発した新型駆逐艦「崔賢」号の進水式に出席し、2026年も駆逐艦の開発に関連する公式行事に姿を見せている。統一省によると、娘は2026年上半期に計19回の公開活動に参加し、このうち11回が軍事分野だった。

軍事装備を自ら扱う姿も公開されている。2月にはキム総書記が主要指揮官に新型狙撃銃を授与する行事で射撃し、3月には戦車を運転する姿も報じられた。

一方、娘は北朝鮮メディアで「愛するお子さま」「尊敬するお子さま」「最も愛する娘」などと呼ばれ、2月の労働党第9回大会でも公式の役職は与えられなかった。国家安保戦略研究院が最近公開した労働党規約の分析によると、入党できる最低年齢は18歳から20歳に引き上げられた。2013年生まれと推定される娘が早期に党の役職を得るのは難しいとみられる。

キム総書記が後継者として登場したプロセスとは違いもある。北朝鮮メディアは2010年9月28日、キム総書記を「人民軍大将」として顔と名前を初めて公開し、同日の第3回党代表者会で党の役職にも選出した。これに対し娘については、公式の地位を示さないままキム総書記の娘であることと、指導者の隣に立つ姿を繰り返し強調している。

ヤン・ムジン北韓大学院大学校碩座教授は、娘の軍事分野での活動について「核戦力が白頭血統と未来世代を保障するためのものだという間接的な宣伝」と分析した。イム・ウルチュル慶南大学極東問題研究所教授も、国防分野の成果を後代の安定を保障する遺産として示し、娘の存在を通じて4代世襲の正当性を強める文脈があるとの見方を示した。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News