韓国・前ファーストレディー、控訴審で全面無罪主張…「夫が大統領になり、全て失った」と涙
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【09月10日 KOREA WAVE】人事や事業の便宜を図る見返りに金品を受け取ったとして、一審で実刑判決を受けた韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)前大統領の妻キム・ゴニ(金建希)氏が9日、控訴審の最終公判で起訴内容を全面的に否認した。最終陳述では何度も声を詰まらせながら謝罪した。
キム・ゴニ特別検察官チームは、一審の懲役7年でも不十分だとし、被告側の控訴を棄却するよう裁判所に求めた。
ソウル高裁は同日、特定犯罪加重処罰法違反(あっせん収賄)の罪に問われたキム被告の控訴審の最終公判を開いた。
キム被告は最終陳述で「誰かから公職や国家事業の見返りとして何かを受け取ったことも、大統領の権限を利用して地位や事業の機会を与えたことも一度もない」と主張した。
「思慮を欠いた振る舞いで国民の皆さんを失望させたことを心からおわびする」と謝罪する一方、「しかし、していないことまで認めることはできない」と述べた。
さらに「夫が大統領になり、財産も名誉も全て失った」とし、「最低限の名誉だけは守れるよう、裁判所には最後まで見極めてほしい」と訴えた。
弁護側は、特検が請託と金品の関連性を立証できていないとして、一審判決を破棄し無罪とするよう求めた。キム被告が金品を要求しておらず、一部を返還または供託したことや、複数の事件で同時に裁判を受けていること、健康状態なども量刑で考慮するよう主張した。
これに対し特検側は、金品は親交に基づく贈り物ではなく、人事や事業を巡る請託の見返りだったとして、一審の有罪判断は妥当だと反論した。
特検側は、キム被告が一般的な仲介人とは異なり、大統領夫人として大統領に直接接触し、公的な意思決定に影響を及ぼし得る立場にあったと指摘。一審の懲役7年は重すぎないとして、控訴を棄却し原判決を維持するよう求めた。
裁判所は同日、審理を終結し、22日午後2時に判決を言い渡す。
キム被告は2022年3~5月、ソヒ建設のイ・ボングァン会長から、事業上の便宜や長女の夫であるパク・ソングン元首相秘書室長の人事を巡る請託の見返りとして、ヴァン クリーフ&アーペルのネックレスやグラフのイヤリングなど、計1億380万ウォン(約1120万円)相当の金品を受け取った罪に問われている。
同年4月と6月には、イ・ベヨン元国家教育委員長から人事を巡る請託の見返りとして計265万ウォン(約29万円)相当の金の亀と絵画の複製品を受け取り、9月にはドローンドーム代表のソ・ソンビン氏から事業を巡る請託の見返りとして3990万ウォン(約431万円)相当のヴァシュロン・コンスタンタンの腕時計を受け取った罪にも問われている。
一審は2026年6月、金品と請託の対価関係を全て認定し、懲役7年を言い渡した。一部の金品の没収と6480万ウォン(約700万円)の追徴も命じた。
キム被告は事実誤認や法令解釈の誤り、量刑不当などを理由に控訴した。一審で懲役7年6カ月を求刑していた特検側は控訴していない。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News