【09月10日 KOREA WAVE】
若者を中心に対面での会話量が減少するなか、無言で相手を見つめる「Gen Zステア」など新たなコミュニケーション方法が注目されている=TikTok画面キャプチャ(c)NEWSIS
若者を中心に対面での会話量が減少するなか、無言で相手を見つめる「Gen Zステア」など新たなコミュニケーション方法が注目されている=TikTok画面キャプチャ(c)NEWSIS

言葉ではなく視線や身ぶりで反応し、知らない人との会話をあえて続けようとしないZ世代(1990年代半ばから2010年代前半の生まれ)特有のコミュニケーション方法「Gen Zステア」が、単なるネットミームではなく、実際の会話量減少と関連している可能性を示す研究結果が発表された。

米紙ワシントン・ポストは3日、「Gen Zステア」を巡る最近の研究を紹介した。「Gen Zステア」とは、質問されてもすぐに答えず、無表情で相手を見つめたり、身ぶりだけで反応したりする様子を指すネットミームだ。

米ミズーリ大学カンザスシティ校とアリゾナ大学の研究チームは、2005~2019年に実施された22件の研究から、10~94歳の参加者2197人の日常的な音声データを分析した。

その結果、1日当たりの平均発話量は1年経過するごとに約338語ずつ減少したと推定された。2005年と2019年を比較すると、1日の発話量は約28%減少していた。

特に25歳未満では減少幅が大きく、1日当たりの平均発話量が年間451語ずつ減少したと分析された。25歳を超える層と比べ、減少幅は約44%大きかった。

研究チームは、スマートフォンやメッセージ、SNSなどデジタルコミュニケーションの普及が影響した可能性を指摘した。以前は道を尋ねたり商品を注文したりする際に人と直接話す必要があったが、現在は検索やアプリ、キオスク端末などを使い、会話せずに済ませられる場面が増えたためだ。

ミズーリ大学カンザスシティ校心理学・カウンセリング学科のバレリア・パイパー教授は「誰かに話しかけないことが礼儀正しいという方向へ、規範が変わり始めているようだ」と説明した。

研究チームは、直接の会話には単なる情報交換以上の役割があるとも指摘した。リアルタイムの会話では相手の言葉を記憶し、反応を読み取りながら即座に答えを組み立てるため、注意力や作業記憶などさまざまな認知機能が使われるという。短い会話でも、人とのつながりや社会的な関係を維持する意味があると強調した。

韓国でも若い世代が非対面のコミュニケーションを好む傾向が確認されている。韓国のHRテック企業インクルートが2025年10月、会員635人を対象に実施した調査では、Z世代の51.6%が最も好むコミュニケーション方法として「メッセンジャー」を挙げた。また、回答者の46.9%が「Gen Zステア」を経験したことがあると答えた。

(c)NEWSIS/KOREA WAVE/AFPBB News