【9月10日 AFP】米国海洋大気庁(NOAA)は9日、アラスカとハワイを除く米本土の6〜8月の平均気温が23.6度に達し、1936年と2021年に記録した過去最高を0.4度上回って観測史上最も暑い夏になったと発表した。科学者らは気候変動の深刻化する影響に警鐘を鳴らすべきだと指摘している。

これにより、観測史上最も暑かった夏の上位5位のうち四つが過去5年間に集中することになった。2022年と2024年がそれぞれ4位と5位に入っており、主に化石燃料の燃焼による人為的な気候変動がこの傾向に大きく影響している。

今年はまた、1895年に観測が始まって以来最も暑い8月となり、平均気温は24.2度を記録した。NOAAはこれに先立ち、2026年7月が米国で観測されたすべての月の中で最も暑い月となったと発表していた。

テキサスA&M大学の気候科学者アンドリュー・デスラー氏は「これは文字通り数十年前に科学者たちが予測した通りに起きている」と指摘し、「興味深い問題は、私たちが今後も暑さの記録を更新し続けるかどうかではなく(今後も更新するだろう)、私たちがそれに対して何か行動を起こすのか、それとも気候の一連の流れがわれわれを襲うのをただ見ているだけなのかという点だ」と述べた。

1930年代のいわゆる「ダストボウル」では、特に1936年、干ばつと極端な暑さが米西部と中西部の大平原「グレートプレーンズ」での過剰耕作と相まって、深刻な被害をもたらした。

NOAA国家環境情報センターのモニタリング部門責任者カリン・グリーソン氏は「1936年のダストボウル干ばつの夏をわずかに上回ったが、ほんのわずかな差で写真判定のようだ」と語った。

グリーソン氏によると、1936年の記録が日中の極端な高温によるものだったのに対し、2026年の記録は夜間の異常な高温によるものだという。これは地球温暖化によって大気中の水分量が増え、夜間の気温低下が妨げられる結果とされる。

降水量は平年を下回り、8月および6〜8月の期間としては観測史上上位3分の1に入る乾燥した時期となった。9月1日までに米本土の約60%が干ばつに見舞われた。

顕著な出来事として、米国最大の貯水池であるミード湖の水位が観測史上最低に達したことが挙げられる。一方、インディアナ州中部などでは激しい雨を伴う嵐が発生した。

本土48州以外では、アラスカの8月および夏の平均気温が観測史上上位3分の1に入り、ハワイでは3番目に暑い8月を記録したほか、夏全体でも上位3分の1に入った。

また、ハワイは例外的に雨が多く、ハリケーン「ララ」が観測史上2番目に降水量の多い8月をもたらす要因になった。

今回のデータは、数十年ぶりの規模になると予想されるエルニーニョ現象が強まり、世界の大半で異常気象を引き起こし始めている中で発表された。

エルニーニョ現象は10月から12月の間にピークを迎え、2027年に記録的な猛暑をもたらすと予測されている。

しかし、太平洋の熱帯地域で既に記録的な海水温が観測されるなど今回のエルニーニョ現象が極めて強いため、2026年が2024年を超えて観測史上最も暑い年となる可能性もある。(c)AFP