「アジアの給水塔」 氷の貯蔵量が50年で2割減 氷河崩落が常態化へ
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【9月14日 CGTN Japanese】中国西部の西蔵(チベット)自治区吉隆(キドン)県で8月末に土石流災害を受けた後、第2次青蔵(青海・西蔵)科学調査隊と西蔵自治区科学技術庁などは直ちに合同で分析・調査を開始しました。中国科学院の院士で第2次青蔵科学調査隊の姚檀棟隊長は、今回の災害の原因とメカニズムについて説明しました。
姚隊長によると、青蔵高原は世界的な気候変動の敏感な地域であり、「増幅器」とも言えます。地球温暖化の影響を受けて、同高原の気温上昇率は同時期の世界平均水準を明らかに上回っています。同高原の平均気温上昇率は現在、世界平均水準の2倍に達し、標高5000メートル以上の地域では世界平均水準の3倍にも達した結果が出ています。こうした急激な温暖化により、氷河の融解が加速し、氷河上の亀裂を通じて地表の底部にも浸透していきます。岩盤上の氷床がスライドして、氷河の崩落が発生します。
青蔵高原やその周辺地域の氷河は「アジアの給水塔」と称され、十数本の主要河川の源でもあります。この地域全体の氷河は11万本近くあり、面積は約9万8000平方キロで、氷埋蔵量は1万100立方キロです。過去50年間、氷全体の貯蔵量は2割も減少し、氷河の面積は18%減少しました。今回発生したネパール側の氷河崩落災害は、青蔵高原ひいては「アジアの給水塔」地域で過去10年間に発生した同種の災害の中で最も深刻かつ影響が大きいものです。(c)CGTN Japanese/AFPBB News