タイ警察、特殊詐欺拠点を摘発 韓国人12人と中国人1人逮捕
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【9月9日 AFP】タイ警察は8日、首都バンコク南郊サムットプラーカーン県の高級賃貸住宅で特殊詐欺拠点を運営していた容疑で、韓国人12人と中国人1人の計13人を逮捕したと発表した。
警察は13人について、「隣国からタイに不法入国し、サムットプラカーン県の高級賃貸住宅に潜伏していた」と述べたが、「隣国」の国名は明らかにしなかった。
タイと国境を接する国はミャンマー、ラオス、カンボジア、マレーシアの4か国。そのうちカンボジアとミャンマーは、ロマンス詐欺や投資詐欺などの特殊詐欺の拠点となっている。
だが両国の当局はここ数か月、詐欺拠点への強制捜査を強化しており、一部の詐欺グループが東南アジアの他の国へ拠点を移す事態となっている。
タイの特殊詐欺拠点では、インターネットを活用して音声通話を行うVoIPを備えたワークステーション13台のほか、パソコン数十台、携帯電話、オンライン詐欺に使用されたとみられるマニュアルなど、コールセンターの設備一式が発見・押収された。
警察はまた、韓国人の被害者リストや、韓国検察庁の公文書を装った偽造公文書も発見した。
警察は「容疑者らは韓国国内の被害者を標的とし、検察官や韓国政府高官になりすまして脅迫電話をかけていた」と説明。
「刑事事件の捜査を装い、被害者をだまして金を振り込ませていた」と付け加えた。
タイと韓国の警察は2025年から、タイに不法入国して潜伏している組織犯罪グループに対する合同捜査を進めていた。
タイでは2015年以降、特殊詐欺の容疑で韓国人や中国人ら約40人が逮捕されている。
数十億ドル規模の特殊詐欺産業は近年東南アジアで急拡大している。組織犯罪グループは当初、主に中国語話者を標的にしていたが、今や対象を世界中の人間へと拡大させている。
国連の報告書によると、組織犯罪グループは特殊詐欺の実行役(かけ子)を勧誘や人身売買によって世界中から集めている。
メコン川流域の詐欺拠点では少なくとも80か国・地域の出身者が確認されている。(c)AFP