【9月9日 AFP】米与党・共和党は9日、テキサス州ダラスで中間選挙に向けて異例の党大会を開催した。同党が上下両院で苦戦を強いられ、過半数を維持できるか厳しい情勢と報じられる中、支持率が低迷しているドナルド・トランプ大統領を「選挙の顔」に据えるという賭けに出ている。

「トランパルーザ(Trumpapalooza)」と銘打たれた2日間の党大会の狙いは、トランプ氏の支持者らに同氏の名前が投票用紙に記載されていると思って中間選挙に臨むよう呼び掛けることだ。

トランプ氏は最近、サウスカロライナ州での集会で、「投票用紙に私の名前が記載されていると思って投票してほしい」「とにかく投票所に来て投票してほしい。とても重要なことだ」と呼び掛けた。

中間選挙で共和党の見通しは悪化しており、調査会社「デシジョン・デスクHQ」はこれまでの非改選を含めて民主党系が50議席、共和党が50議席としていた予測を修正し、民主党系が51議席、共和党が49議席で民主党が過半数を奪還するとの予測を示した。

デシジョン・デスクHQは下院についても、民主党が230議席、共和党系が205議席で民主党が過半数を奪還すると予測している。

直近の世論調査で支持率がわずか33%となったトランプ氏は9日と10日の夜に党大会で演説する予定だ。

トランプ氏の課題は、インフレ高進、1ガロン(約3.785リットル)=4ドル(約615円)を超えるガソリン価格、そして長引く対イラン軍事作戦の中で、すでに同氏を見限りつつある無党派層の有権者をこれ以上離反させることなく、自身に忠実な有権者を動員することだ。

アメリカ・カトリック大学のマシュー・グリーン教授(政治学)はAFPに対し、「多くのトランプ支持者は、同氏の名前が投票用紙に載っている時しか投票しない」「彼らは筋金入りの共和党支持者ではなく、筋金入りのトランプ支持者だ。つまりその点において、11月にそうした人々が投票することを期待してトランプ氏を選挙の顔に据えるのは一理ある」と述べた。

だがグリーン氏は、こうした支持者らにトランプ氏が投票用紙に記載されていると思うよう求めることで、同氏の広範な弱点を克服できるかについては懐疑的だ。

グリーン氏は、「支持率が30%台の前半から中盤にある時、伝統的に与党にとって非常に厳しい中間選挙になる」と指摘した。(c)AFP