【9月9日 AFP】米ホワイトハウスは8日、公式サイト上に開設したばかりのゲームコーナーから、パズルゲーム「テトリス」風のゲーム「Build the Wall(壁を築け)」を削除した。同作をめぐっては4日前に、テトリスのライセンスを管理するザ・テトリス・カンパニーが著作権侵害を深刻に受け止めていると警告していた。

このゲームは、迫り来るゾンビの大群からテトリスのようにブロックを積み上げて国境の壁を作り、侵入を防ぐ内容となっていた。

8日時点で、ホワイトハウスの公式サイト上で同ゲームはプレー不可能となっている。

AFPはホワイトハウスに削除の理由を尋ねたが、回答は得られていない。

ザ・テトリス・カンパニーは5日、AFPの取材に対し、同ゲームの制作に一切関与していないと述べた。

「ザ・テトリス・カンパニーは『Build the Wall』の制作に関与しておらず、同ゲームに対してテトリスのブランドや知的財産権(IP)の権限・ライセンスを与えていない」と説明。

法的措置を検討中かどうかを尋ねると、「本件については現在検討中だ」と回答した。

同社はX(旧ツイッター)に、「テトリスでは、人々を分断するのではなく、人々をつなぎ、結びつける力を信じている」と投稿。

「追伸:当社は著作権侵害を深刻に受け止めている」と付け加えた。

3日にホワイトハウスの公式サイト上で公開されたゲームコーナーは、人種差別的なテーマや著作権侵害の可能性をめぐり物議を醸していた。

ゲームやホワイトハウスがSNSに投稿したプロモーション映像には、日本のゲームメーカーのセガや、マイクロソフトの家庭用ゲーム機Xbox、横スクロールアクションゲーム「フラッピーバード」などに類似した表現が流用されていた。

あるプロモーション映像には、セガ(SEGA)のロゴがドナルド・トランプ大統領のスローガンである「MAGA(米国を再び偉大に)」に変化する際に「セーガー」の音声が流れる演出が盛り込まれていた。

米国の国鳥ハクトウワシが首都ワシントンを背景に柱を回避しながら進む「Flappy Bill(フラッピービル)」や、強制送還をテーマにした「Snake」風のゲーム「Rio Run(リオ・ラン)」など、他のゲームは引き続きプレー可能となっている。

トランプ氏は2024年大統領選で、数百万人の不法移民を国外追放すると公約して当選。就任以降、強制送還の迅速化や不法入国の削減を目指して一連の措置を講じている。(c)AFP