オンラインコミュニティに公開された、29年間走り続けた現代自動車「ポーター」とフロントガラスに貼られた手紙(c)news1
オンラインコミュニティに公開された、29年間走り続けた現代自動車「ポーター」とフロントガラスに貼られた手紙(c)news1

【09月09日 KOREA WAVE】29年間にわたって一家の暮らしを支え、持ち主とともに44万8000キロを走った古いトラックに貼られた「別れの手紙」が韓国で話題になっている。メーカーの現代自動車も持ち主を捜し始めた。

自動車関連のオンラインコミュニティに最近、「ポーターに書いた別れの手紙」と題した投稿が掲載された。

公開された写真には、長年走り続けた跡が残る青色のポーターと、フロントガラスに貼られた手書きの手紙が写っている。

「最後の運行」と題された手紙には、車両の初回登録日である1997年10月28日と、総走行距離44万8000キロが記されていた。

持ち主は「29年間、苦楽を共にした愛する友へ、この文章をささげる」と切り出した。「出会ってからIMF危機の嵐も耐え抜き、その長い間、君は黙々と私の苦労を背負ってくれた。そのおかげで2人の子どもを育て、教育することができ、今ではそれぞれの道で懸命に生きている」と振り返った。

さらに「このすべての喜びは君がいたからこそ可能だった。本当にありがとう。事故なく走ってくれて本当にありがとう」と感謝を伝えた。

「いつも一緒にいようと交わした約束を最後まで守れなくて本当に申し訳ない。でも君の息遣いと献身は永遠に心に刻んでおく」ともつづった。

最後には「君はただの車ではなく、私の人生のパートナーであり、友人であり、家族だった。これまで本当にありがとう。君を送り出すことになって本当に申し訳ない。さようなら、私の友よ」と記した。

写真には、愛車を手放す持ち主の心境をうかがわせる別の言葉もあった。走行距離の横には「最後の道もゆっくり一緒に走ろう。ありがとう」と書かれていた。

単なる仕事用のトラックではなく、2人の子どもが成長し、一家が生活の基盤を築くまで、30年近くをともにした車への最後の感謝だった。

このエピソードが広がると、現代自動車も持ち主を捜し始めた。同社は「持ち主の方、もしこの文章をご覧になっているなら、現代自動車からぜひごあいさつをお伝えしたいです。29年という長い間、ともに歩んでくださったお気持ちが本当に深く胸に響きました」とコメント。「持ち主をご存じの方、またはご本人でしたら、現代自動車の公式アカウントまでご連絡ください」と呼びかけた。

ポーターは現代自動車を代表する小型トラックで、自営業者や小規模事業者らの仕事を支える車として長年にわたり広く使われている。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News