韓国国立中央博物館のユ・ホンジュン館長(c)MONEYTODAY
韓国国立中央博物館のユ・ホンジュン館長(c)MONEYTODAY

【09月09日 KOREA WAVE】韓国の国立中央博物館は7日、独立運動家の作品として特別展で公開していた書が、同姓同名の代表的な親日派(対日協力者)の遺筆だったと発表した。外部からの指摘を受けて専門家による鑑定を進めていた。博物館側は展示品の検証が不十分だったとして謝罪し、再発防止を約束した。

問題となったのは、同館の特別展「私たちの食卓」(7月〜10月)で展示されていた書「一飯是国恩(一杯の飯も国の恩)」。文禄・慶長の役(壬辰倭乱)の際に僧兵長が口にしたとされる言葉の歴史的価値に着目し、独立運動家のパク・ウォングン(朴源根、1912〜50)氏の作品として紹介されていた。

しかし、落款(印章)に記された名前が、日本統治時代に官吏などを務め親日派とされるパク・チュンヤン(朴重陽、1874〜1959)氏の別名である可能性が浮上し、博物館は先月10日に展示を取り下げていた。

その後、書道や近現代史、保存科学などの専門家7人による交差検証を実施。その結果、▽筆跡の特徴がパク・チュンヤン氏のものと一致すること、▽歴史記録から同氏が日本留学期などに「パク・ウォングン」を名乗っていた事実、▽表装が近代日本の形式であることなどが確認され、パク・チュンヤン氏の作品と最終判断された。

国立中央博物館のユ・ホンジュン館長は「先祖の遺品と信じて敬意を払われた独立運動家・パク・ウォングン氏の遺族に対し、混乱と喪失感を与えたことを深くお詫び申し上げる」と陳謝。「歴史的人物の正確な事実確認は博物館の基本的責務であり、検証手順を強化して再発防止に努める」とした。

(c)MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News