韓国海外緊急救援隊が8日(現地時間)、ネパール・ラスワ地域のアッパートリシュリ1水力発電所周辺で洪水被災地の捜索を終え、バタールの軍基地に戻っている=8日(c)news1
韓国海外緊急救援隊が8日(現地時間)、ネパール・ラスワ地域のアッパートリシュリ1水力発電所周辺で洪水被災地の捜索を終え、バタールの軍基地に戻っている=8日(c)news1

【09月09日 KOREA WAVE】ネパールの大規模洪水で連絡が途絶えた韓国人9人の捜索が、事故発生から14日目となる8日も続いたが、手掛かりは得られなかった。韓国海外緊急救援隊(KDRT)は不明者の家族が要請した山岳地帯で徒歩による捜索を試みたものの、険しい地形や安全上の問題から接近できず、ドローンや目視による捜索でも異常は確認されなかった。

事故から2週間が経過し、ネパール当局は活動の重点を捜索・救助から再建・復旧へ移し、ヘリコプターの運用も大幅に減らしている。

イ・ギュホ救援隊長によると、救援隊員7人はドローン4機を携え、ヘリ2機に分乗して、不明者の家族が捜索を求めた発電所とイエローブリッジ付近の山岳地帯へ向かった。

当初は山岳地帯にヘリを着陸させて徒歩で捜索する計画だったが、安全に着陸できる場所を見つけられなかった。ネパール軍も急斜面や密集した地形などを理由に、発電所付近の山岳地帯での徒歩捜索を認めなかった。

このため、発電所に着陸したチームはドローン2機で周辺を集中的に捜索。別のチームはイエローブリッジから約6キロ離れたネパール軍の救援物資配布拠点に着陸し、仮設道路を進みながら周辺の斜面を目視で確認した。その後、ネパール軍が提案した地点で約1時間45分にわたりドローンによる捜索を続けたが、手掛かりは見つからなかった。

救援隊側は、今回の災害の規模と地形の特殊性から捜索には大きな制約があると説明している。韓国消防庁のチョ・ヒョンムン救助本部長は、韓国内で同様の災害現場を捜索した経験はあるものの、ネパールの現場は韓国の災害環境とは比較できないほど特殊で、地形的にも接近が難しいと説明した。

一方、ネパール当局は再建・復旧作業へ軸足を移している。現場ではヘリの運用が大幅に減り、多くの軍部隊が撤収。運用中のヘリもパイプなどの復旧資材や救援物資の輸送に主に使われているという。

ネパール側がKDRTに要請していたトンネル内の捜索も事実上終了した。KDRTはこれまでのトンネル捜索で中国人の生存者1人を救助し、遺体も発見した。一方、韓国側が希望する山岳地帯の徒歩捜索は、安全規則や地形上の問題から大きな制約を受けている。

KDRTの当初の活動期限は11日までだが、派遣期間を延長するかどうかはまだ決まっていない。

現在も連絡が途絶えた韓国人9人の行方は確認されていない。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News