ネロが救助後、動物病院で治療されていた様子(左)と保護所に入所当時の姿=動物自由連帯提供(c)news1
ネロが救助後、動物病院で治療されていた様子(左)と保護所に入所当時の姿=動物自由連帯提供(c)news1

【09月08日 KOREA WAVE】「ネロ」がこの世を去ってから、ちょうど1年がたった。

2025年9月1日、17歳だったネロを見送った。そして一周忌の翌日にあたる9月2日、国会である法案が常任委員会を通過したという知らせを聞いた。

動物を虐待した人が再び動物を飼えないようにする「動物飼育禁止命令」を盛り込んだ動物保護法改正案だ。

ネロは2010年、動物自由連帯が連続動物虐待犯から救助した犬だ。当時、ソウル市松坡区一帯では、犬を残酷に虐待した後に捨てる事件が相次いでいた。

ネロは結束バンドで口を縛られて傷を負い、爪はペンチで抜かれていた。一緒に救助された別の犬は、火で焼かれ、カッターナイフをのみ込んだ状態で発見され、結局生き延びることができなかった。

それほど残酷な行為をした人物に科された処罰は、当時の最高刑だった500万ウォンの罰金だった。

事件がテレビを通じて知られると、市民の憤りが広がり、動物保護団体による陳情も相次いだ。その後、法改正によって、動物虐待に懲役刑を科すことができる道が開かれた。

しかし法律には、長い間、大きな抜け穴が残されていた。

動物を拷問し、殺した人が処罰を受けた後、再び動物を飼うことを止めることができなかった。さらには、救助された動物であっても、一定の要件を満たせば再び虐待者に返還しなければならないという問題もあった。

人間の所有権を前に、虐待された動物の安全はそのたびに後回しにされた。

その抜け穴を埋める法案が9月2日、国会農林畜産食品海洋水産委員会を通過した。

改正案によると、裁判所は、動物虐待犯罪で起訴された人のうち再犯の危険性が認められる場合、1年以上5年以下の期間、動物の飼育・管理・保護を禁止することができる。これに違反して再び動物を飼えば、刑事処罰も受ける。

また、虐待の疑いで起訴された場合、その虐待によって保護措置を受けている動物を、確定判決が出るまで所有者に返還しないことができるという内容も盛り込まれた。

9月3日、動物自由連帯、動物福祉問題研究所AWAREなどは共同声明で「動物保護法の制定から30年以上にわたり、動物虐待犯罪者による動物への接触や飼育を実質的に制限できる制度が整備されてこなかった」とし、今回の改正案について、これまでの制度上の空白を埋めるものだと評価した。

飼育禁止制度は2022年にも農林畜産食品海洋水産委員会を通過したが、法制司法委員会の審査過程で、財産権・基本権の制限や無罪推定の原則に反するとの懸念が示され、最終的な代案からは外された。

団体は「今回は基本権侵害をめぐる議論を避けながらも、実質的に動物を保護できるよう、対話と調整を重ねてきた」とし、「もはや立法を遅らせる名分はない」と強調した。

私は2014年、ネロを引き取った。救助されてから4年後のことだった。ネロは、あの恐ろしい過去が信じられないほどたくましかった。一緒に散歩をし、旅行をしながら年を重ね、17歳まで生きた。

動物を救助するということは、単に死なせないということではない。誰かに虐待されていた存在が、安全な場所で、自分に与えられた人生を最後まで生きる機会を与えられてこそ、本当の意味での救助だと言える。

法律も同じだ。別の動物が、同じ人物による次の被害者になることを防げなければならない。

2010年、ネロを虐待した人物に対しては、そのような法律がなかった。罰金を払った後、また別の犬を連れて行ったとしても、それを止める方法はなかった。16年がたってようやく、その法的な仕組みが国会の関門を一つ越えた。

まだ終わったわけではない。2022年にも農林畜産食品海洋水産委員会を通過したものの、最終的な立法には至らなかった。今回は同じことを繰り返してはならない。

ネロが旅立ってから1年がたってようやく、あの時は言ってあげられなかった言葉を口にできるようになった。

「ネロ、今、私たちは動物を虐待した人が二度と動物を飼えないようにする法律を作っているんだよ」

16年かかった。今度は国会が最後まで責任を果たす番だ。【news1 ハン・ソンア記者】

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