韓国、全国民が無料で使えるAI開発へ…カカオ・SKテレコム・KT、年内500万人目標
このニュースをシェア
【09月08日 KOREA WAVE】韓国のカカオ、SKテレコム、KTが、全国民が無料で利用できる「みんなのAI」の開発を本格化させた。9月末から順次ベータサービスを始め、12月に正式サービスを開始し、年内に月間アクティブユーザー(MAU)500万人の確保を目指す。
2027年には汎用AIチャットボットから、公共・生活サービスを直接処理するAIエージェントへと拡大し、MAU1000万人以上を目標とする。韓国政府は海外製AIとの差別化を求める一方、3つの企業連合間の競争より協力を重視する方針だ。
科学技術情報通信省は4日、ソウル市中区の韓国プレスセンターで、プロジェクトに選ばれたカカオ、SKテレコム、KTの3企業連合が開発計画を共有し、協力策を協議する事業者懇談会を開いた。
ペ副首相は「すでに海外製AIサービスが多く使われている状況で、明確な違いを生み出せなければ『みんなのAI』は失敗する」と指摘。安全性と信頼性、日常生活につながるAIエージェントの強化、気軽に利用できる環境の整備を求めた。
カカオは「カカオトーク」と、企業連合に参加するLGユープラスの電話AIを主要な利用窓口とする。カカオの「カナナ」やLGの「EXAONE」など韓国製AIモデルを基盤とした汎用チャットボットや公共・専門分野のAIエージェントを提供し、情報検索から申請、予約、決済まで一つの会話で完結するプラットフォームを構築する。
チョン・シナ・カカオ代表は、4900万人の利用者になじみのあるサービスを窓口とすることで、新たなアプリをインストールしたり、使い方を学び直したりせずに利用できる点を強みとして挙げた。
SKテレコムは、単純な質問への回答だけでなく、本人確認から申請、決済までを代行する実行型AIを開発する。政府の公共データを基盤に韓国の行政や地域生活に特化したサービスを提供し、電話やショートメッセージを活用したさまざまなサービスも計画している。
チョン・ジェホンSKテレコム代表は、韓国独自のAI基盤モデル開発を通じて国内モデルの能力が向上したとし、韓国語や生活習慣、利用者のニーズを十分に学習している点で海外サービスとの差別化が可能だとの考えを示した。
KTは「公共・生活サービスを一つの会話にまとめるAI」を掲げる。公共、教育、金融、ショッピングなど幅広いサービスにAIを組み込み、それらを一つの汎用AIエージェントにつなぐオープン型のAIエコシステムを構築する計画だ。ポータルサイト「Daum」をはじめ、MUSINSA、Zigbang、Danawaなどとも連携する。
パク・ユンヨンKT代表は、質問への回答だけにとどまらず、日常生活に適した答えを実際の処理までつなげるAIを実現すると説明した。
「みんなのAI」は韓国独自のAIモデルを基盤とした全国民向けAIサービス開発事業で、2026年中に公開される汎用AIチャットボットは、全国民が利用量の制限なく無料で使える予定だ。
ベータサービスの開始時期はカカオが10月中旬、SKテレコムが10月中、KTが9月末から10月中を予定している。当初は全国民への一般公開ではなく、利用者を限定したクローズドベータ形式となる見通しだ。
3企業連合は2026年中にMAU500万人、2027年に1000万人以上を目標とする。カカオは2030年までに3000万人へ拡大する計画で、KTは2027年に2000万人のMAUを受け入れられる体制を整える。
ペ副首相は「企業連合間の競争を促すことは絶対にしない」とし、協力体制を構築する方針を強調。韓国独自のAIモデルや国産AI半導体など、これまで開発してきた技術を「みんなのAI」で広く活用し、サービスとして普及させることが重要だと述べた。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News