【09月08日 KOREA WAVE】
「ハンファとともにするソウル世界花火大会2025」の様子=ハンファ提供(c)MONEYTODAY
「ハンファとともにするソウル世界花火大会2025」の様子=ハンファ提供(c)MONEYTODAY

ソウルで9月5日に開かれた「ソウル世界花火大会2026」を巡り、有料入場券だけでなく、漢江公園の場所取りやカフェの座席、マンションの居間やベランダなど、花火を好位置から見るための「観覧機会」そのものに高値を付ける取引が広がった。

オンラインの中古取引プラットフォームなどによると、ソウル・龍山区のノドゥル島に設けられた有料観覧エリア「オレンジプレイゾーン」の入場券は、最高50万ウォン(約5万5000円)で出品された。正規価格はエリア別に11万~22万ウォン(約1万2000~2万4000円)で、2倍を超える価格の出品も登場した。

高額取引は入場券だけではない。正規価格が最高30万ウォン(約3万3000円)のスターバックス汝矣島漢江公園店の花火大会観覧パッケージを、65万ウォン(約7万2000円)で転売するとの投稿もあった。

無料で利用できる漢江公園の好位置を代わりに確保するとして、4人分で40万ウォン(約4万4000円)を求める出品も登場した。30万ウォン(約3万3000円)を支払うので場所を確保してほしいという募集には、数十人が応募した。

こうした取引は以前からみられた。2022年には漢江沿いのマンションのベランダや空き家を貸すとの投稿が登場。公式の有料観覧席が初めて導入された2024年には、入場券に加え、漢江公園の場所取りやレジャーシートを敷く好位置、マンションのベランダ、ホテル宿泊券なども取引対象となった。

レジャーシートの場所やマンションの居間、ベランダの貸し出しなどは、法的な意味での「ダフ屋行為」とみなすのは難しい。ただ、限られた観覧機会を先に確保し、上乗せ価格で他人に譲るという点では、入場券の高額転売と似た構造になっている。

同様の問題は映画館でも起きている。クリストファー・ノーラン監督の映画「オデッセイ」の人気を受け、CGV龍山アイパークモールのIMAX上映券が譲渡プラットフォームで12万ウォン(約1万3000円)で出品された。通常料金は時間帯や曜日によって1万7000~2万2000ウォン(約1900~2400円)で、最高で約7倍に当たる。

CGVは8月27日から同館IMAXの予約可能枚数を1回、1日当たり最大4枚に一時的に制限した。より多くの客に予約機会を提供するための措置とし、営利目的のチケット転売を継続的に監視するとしている。

一方、韓国では8月28日に施行された改正公演法と国民体育振興法により、公演やスポーツの入場券を不正に購入、販売する行為への規制が強化された。ただ、花火大会は公演法上の「公演」に該当せず、映画も対象外のため、規制を適用するのは難しい。

これに対し、KTXやSRTなどの鉄道乗車券を購入価格より高く転売する行為は鉄道事業法で別途規制されている。常習的または営業目的で転売や仲介をした場合、最高1000万ウォン(約110万円)の過料が科される。

政府は規制の空白を減らすため、追加の法改正を進める方針だ。チェ・フィヨン文化体育観光相は、映画「オデッセイ」を巡る高額転売問題に触れ、「映画でも高額転売を防げるよう、法改正を迅速に推進する」と表明した。国会には映画分野のチケット高額転売を規制する法改正案も提出されている。

(c)MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News