韓国「忠南級」護衛艦、米海軍の新型艦候補に…日本「もがみ型」と再び競争
このニュースをシェア
【09月08日 KOREA WAVE】米政府が海軍の新型護衛艦候補として韓国の「忠南級」を検討していると伝えられ、韓国の造船業界が注目している。これまで保守・修理・整備(MRO)分野が中心だった約1500兆ウォン(約165兆円)規模の米艦艇市場で、新造艦分野に進出する機会となる可能性があるためだ。
海外メディアによると、米ホワイトハウスは海軍の新型護衛艦導入に向け、日本、韓国、トルコの設計を検討している。候補は韓国の忠南級、日本のもがみ型、トルコのイスタンブール級だ。
トランプ米大統領は6月の主要7カ国首脳会議(G7サミット)で、イ・ジェミョン(李在明)大統領に「軍艦10隻を迅速に建造できるか」と尋ねたとされる。8月には、外国企業が米国内に新たな造船所を建設するか、既存造船所の過半数の持ち分を確保した場合、最初の2隻を自国の造船所で建造できるとする国家安全保障に関する大統領覚書に署名した。
これを受け、HD現代重工業、ハンファオーシャン、SKオーシャンプラントなどは、米海軍の情報提供依頼(RFI)への回答として、忠南級を含む艦艇の設計・建造能力や仕様などの情報を提出したとされる。
忠南級は全長130メートル、幅14.8メートル、高さ38.9メートルの3600トン級護衛艦で、仁川級、大邱級に続くFFX事業の第3段階(バッチIII)に当たる。対空・対潜能力を大幅に強化し、韓国製の先端戦闘システムと4面固定式のアクティブ・フェーズドアレイ(AESA)レーダーを初めて採用した。
忠南級は2024年、オーストラリアの新型護衛艦導入事業でHD現代重工業が提案したが、三菱重工業のもがみ型に敗れた。ハンファオーシャンも大邱級を提案したが受注できなかった。米国市場では両国の護衛艦が再び競う形となる。
ただ、韓国の防衛産業関係者は米国とオーストラリアでは求める艦艇の性格が異なると指摘する。オーストラリア軍はドローンや無人機、小型艇を搭載し、外洋で活動できる十分な空間を備えた艦艇を求めていた一方、米軍は大型艦艇を国内調達できるため、それを補助したり沿岸で活動したりする高性能の中小型艦を探しているという。
日本がオーストラリアに提案したもがみ型は4800トン級とされ、忠南級より大型だ。同関係者は、韓国艦は小型ながら北朝鮮に対応する必要から戦闘能力に優れているとして、競争力があるとの見方を示した。
事業が本格化すれば、今後30年間で1兆750億ドル(約145兆円)以上が投じられる米艦艇市場をめぐり、韓国企業間の競争も激しくなる見通しだ。
現時点では、米国にハンファ・フィリー造船所を保有するハンファオーシャンが有利との見方が多い。同社はオーストラリアの造船・防衛企業オースタルの米国事業部門の買収も進めている。一方、米国に造船所を持たないHD現代重工業は投資を加速させるとみられる。
ただし、米議会の反対が変数となる。米下院は7月、海外造船所で建造された戦闘艦の購入契約に海軍予算を使用できないとする内容を盛り込んだ2027会計年度の国防権限法(NDAA)修正案を可決している。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News