【9月7日 AFP】イラン南部クヘスタクで今月1日、結婚式が行われていた民家が空爆され、5人が死亡、70人近くが負傷した。メディアの取材に親族が応じ、現場の様子が公開された。

攻撃を受けた民家は、ホルムズ海峡を望むペルシャ湾沿岸の町に位置していた。取材当日、民家の庭には、がれきの中から回収された家族写真や電化製品、生活用品などが積み上げられていた。

親族によると1日夜の空爆発生当時、新郎新婦はまだ到着していなかったが、祝宴の始まりを待つ数十人の女性や子どもたちがすでにこの民家に集まっていた。

イラン当局の立ち合いのもと6日に現地を取材したAFPの記者らによると、破壊の痕跡は凄まじいものだった。

部屋の一つの天井は完全に崩落し、廊下の壁も大きくひび割れていた。すべての窓ガラスは粉々に割れ、台所周辺は無残な状態となっていた。また、ある部屋には、結婚式に参加していた人のものとみられる多数の靴や衣類が放置され、さらに別の部屋には壁に巨大な穴が空いていた。外壁の一部は火災により黒く焦げていた。

空爆で死亡した5人の犠牲者には、4歳児と女性3人、男性1人が含まれ、70人近くが負傷した。

イラン当局は結婚式場への攻撃について米国を非難している。司法当局は米国が精密誘導兵器を使用したと指摘しており、外務省も「戦争犯罪」だとして強く批判した。

現時点で米国側は攻撃への関与を認めていない。当該事案についての調査は進めているとしたが、市民を意図的に標的にすることはないと説明している。

米政府高官らによると米軍は、同地域の通信施設やその他の軍事インフラを標的に攻撃を行ったとされる。事実、空爆された民家から約100メートルの距離にある、高さ約15メートルの通信タワーとその関連施設も大きく破損していた。(c)AFP/Atta Kenare and Mostafa Dadkhah