【9月6日 AFP】米国防総省が弾薬装備に関する機密情報をメディアに漏洩した人物を特定するため、高官らを対象にポリグラフ(うそ発見器)を用いた大規模な取り調べを開始したと、米メディアが報じた。

今年7月、イランとの数か月に及ぶ戦闘を受け、供給面への懸念から米国が特にミサイル迎撃弾などの弾薬を節約・制限しているとの報道が浮上した。

米政府高官らはこれらの報道を強く否定し、ドナルド・トランプ大統領も「われわれにはさまざまな種類の弾薬が豊富にある」と強調しつつ、「より高度な兵器については、確かにもっと欲しいところだ」と認めるにとどめていた。

米紙ニューヨーク・タイムズは4日夜遅く、国防総省の戦略立案・諮問機関である統合参謀本部の要員約50人が、備蓄に関する機密情報の流出経路を調べる捜査の一環として、ポリグラフ検査を要求されていると報じた。

米CBSニュースも大規模なうそ発見器の使用を報じたが、統合参謀本部議長のダン・ケイン空軍大将は検査対象に含まれていないと付け加えた。

両メディアとも匿名の当局者の話として伝えている。

AFPの取材に対し、ショーン・パーネル国防長官補佐官(広報担当)は「内部の人事や捜査事項」についてのコメントを拒否したものの、「機密扱いの国家安全保障情報の漏洩を極めて深刻に受け止めており、適切に調査を行っている」と回答。さらに「機密情報の保護は、米国および世界各地に展開する自国部隊の安全を確保する上で不可欠だ」と強調した。

両メディアはポリグラフ検査の規模の大きさに注目している。最も極秘度の高い情報にアクセスする政府職員に対し、身元調査や適性評価の更新時にポリグラフ検査を実施するのは一般的とされる。

だが、情報漏洩の捜査においてこれほど大規模に実施されるのは極めて異例で、前例がない可能性もあると専門家や当局者の話として伝えている。(c)AFP