2026年8月7日に民間衛星企業プラネット・ラブズが撮影した北朝鮮・南浦の石油荷役施設。複数のタンカーが停泊している=VOA(c)news1
2026年8月7日に民間衛星企業プラネット・ラブズが撮影した北朝鮮・南浦の石油荷役施設。複数のタンカーが停泊している=VOA(c)news1

【09月06日 KOREA WAVE】2026年に入り、北朝鮮・南浦港の石油荷役施設に少なくとも45隻のタンカーが出入りしたとみられることが分かった。船舶の輸送能力から推計すると、搬入された石油製品は最大135万バレルに達し、国連安全保障理事会が定める北朝鮮の年間輸入上限50万バレルを大幅に超えた可能性がある。

米政府系放送ボイス・オブ・アメリカ(VOA)が1日に伝えたところによると、民間衛星企業プラネット・ラブズが2026年1月1日から8月25日までに撮影した衛星写真を分析した結果、南浦港の石油荷役施設に出入りしたタンカーとタンカーとみられる船舶は少なくとも45隻に上った。

平均すると5~6日に1隻の割合で、同施設にタンカーが姿を見せたことになる。

雲などの気象条件によって衛星写真に船舶が写らなかったケースや、衛星写真の撮影時間帯を避けて入出港した可能性もあるため、実際に出入りした船舶はさらに多い可能性がある。

南浦港の石油荷役施設は過去に、国連安保理の北朝鮮制裁委員会専門家パネルから、北朝鮮が制裁を回避して確保した石油製品を荷揚げする拠点として指摘されていた。

専門家パネルは通常、タンカー1隻の積載量を1万~3万バレルと算定している。これを単純に当てはめると、45隻によって北朝鮮へ搬入された石油製品は少なくとも45万バレル、多ければ135万バレルに達する計算となる。

国連安保理は2017年に採択した北朝鮮制裁決議2397号で、北朝鮮に供給または販売できる石油製品の上限を年間50万バレルに制限している。

国連北朝鮮制裁委員会専門家パネルの元委員、ニール・ワッツ氏はVOAに対し、最近の報告の一つでは北朝鮮が輸入した石油の量が制限の約7倍に達したと認識していると説明。「現在の状況は、北朝鮮が燃料を輸入するうえで事実上、何の制約も受けていないのと同じだ」と指摘した。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News