【9月5日 AFP】国連総会は4日、実際の面積が反映される「イコールアース図法」による世界地図の採用を加盟国に求める決議を164か国の賛成多数で採択した。米国だけが反対。6か国が棄権した。

世界で主に使われている「メルカトル図法」の地図よりもアフリカが大きく、北米や欧州が小さく表示されるため、米国が反発している。

決議は「イコール・アース図法」について、「世界の地図表現の正確性を向上させる」と説明している。

メルカトル図法の地図では、高緯度の北米や欧州が相対的に大きく、低緯度のアフリカや南米が小さく表示される。

面積をより忠実に表現する「イコール・アース図法」に移行すると、アフリカ、南米、南アジア、オセアニアがメルカトル図法よりも大きく表示されることになる。

決議案を主導して提出したトーゴのロベール・ドゥセ外相は、地図は「教育の手引きとなり、想像力を養い、社会的な共通認識に影響を与える」「したがって、地図は決して中立的なものではない。地球の歪んだイメージを提示することは、何世代にもわたって受け継がれる不正確な表現を永続させるリスクを孕んでいる」と述べた。

一方、米国は決議に猛反発し、こうした動きこそが「国連が信頼を失っている理由だ」と述べた。

米国代表のヤリナ・フェレンセビチ氏は採決に先立ち、「真の問題に焦点を当てる代わり、国連は16世紀の地図プロジェクトや、賠償や『認知的正義』を促進する上での役割について議論している」と非難した。

「イコール・アース図法」を支持して決議案を共同提出したフランスのジャンノエル・バロ外相はメルカトル図法について、「米国、ロシア、中国がアフリカ、南米、東南アジアと比較して不相応な視覚的存在感(誇張)を帯びている」「デンマーク領グリーンランドがアフリカとほぼ同じ大きさで示されている」と指摘。

「地図を変えても、当然ながら世界そのものが変わるわけではない」「しかし、歪められた表現を正すことは、それ自体が事実に基づく行動なのだ」と述べた。(c)AFP