ChatGPT活用 (c)KOREA WAVE
ChatGPT活用 (c)KOREA WAVE

【09月05日 KOREA WAVE】米国や中国が人工知能(AI)を軍の業務に相次いで導入する中、韓国でも兵士が実際の任務で利用できるAIの導入を急ぐべきだとの指摘が出ている。韓国の国防AI業界や学界は、利用可能な技術から軍の現場に投入し、実際の運用を通じて性能を高めることが重要だとしている。

米国防総省は、軍向け生成AIプラットフォームにオープンAIの「ChatGPT Mil」とxAIの「Grok」を追加し、軍人や国防総省の民間職員ら約300万人が利用できるようにした。ChatGPT Milは文書作成や情報分析、Grokは任務計画や研究、サプライチェーン管理などに使われている。中国でも、DeepSeekなどの自国製AIモデルを情報分析や意思決定支援に活用する事例が確認されている。

メガ・ニュース(MEGA News)のキム・ドンウォン記者の取材によると、韓国では、AIを開発する民間企業と実際に利用する軍との接点を増やす必要性が指摘されている。国家AI戦略委員会の国防・安全保障分科委員を務めるSIAのチョン・テギュン代表は、技術を紹介するだけでなく、実際の軍環境で作動することを実証することが重要だとの考えを示した。

AI企業マキナラックスも、最初から高い性能を求めるより、一定水準のモデルを先に導入し、運用で得たデータを使って性能を高める方法が現実的だとしている。キム・ミンソン国防・公共事業本部長は、当初から95%の性能を確保するのは難しく、70%程度でも先に配備して改善していく必要があると説明した。

実際の導入例もある。マキナラックスは海軍艦艇の閉域網に検索拡張生成(RAG)を使ったAIを構築し、艦砲の操作方法などを質問すると、関連する画像や根拠資料を確認できるようにした。知能型GOP作戦支援システムでは、公開データなどで初期モデルを構築した後、運用で得たデータを使って再学習させている。国防科学研究所の国防知能データセンターでは、オープンソースモデルを閉域網に導入する際のセキュリティー検証時間を、従来の4日から1時間以内に短縮した。

ソウル大のハン・ボヒョン教授は、業務の性格に応じてAIの自動化範囲を分け、最終的な意思決定は人が担う必要があるとの考えを示した。

韓国国防省は2日に公表した「国防ソブリンAI」推進計画で、国防AI関連予算を2026年の約900億ウォン(約104億円)から、2027年には2000億ウォン台(約230億円)へ2倍以上に増やす方針を示した。国防分野に特化したAIモデルや共通運用システムの開発、民間企業や研究機関が軍のデータを使ってAIを開発・検証する拠点の整備などを進める。

(c)KOREA WAVE/AFPBB News