韓国ファッションアプリ、購買力高い30代女性の獲得競争…デザインや商品構成を刷新
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【09月04日 KOREA WAVE】韓国で10~20代女性を中心に成長してきたファッションプラットフォームが、購買力の高い30代女性へ顧客層を広げている。アプリを落ち着いたデザインに変えたり、デザイナーズブランドや女性のライフステージに合わせた商品を増やしたりと、30代の消費を取り込む戦略を強化している。
業界によると、ムシンサが運営する「29CM」は、25~39歳の女性を中心にブランドの品ぞろえを拡充している。この年代は、自分の好みや関心に合う商品に積極的に投資する消費者層とみているためだ。
特に30代以上の関心が高い高品質なデザイナーズブランドについて、成長段階に応じた支援を進めている。新規出店ブランドにはコンテンツでの露出や企画展への参加機会を提供し、成長段階に入ったブランドには独占発売やプロモーション、スタイリングコンテンツなどを組み合わせ、売り上げ拡大やファン獲得を支援する。
ムシンサによる買収後、カジュアルやスポーツなど幅広い分野のブランドを取り込んだことも成長につながった。2026年上半期に累計取引額30億ウォン(約3億円)以上を記録したファッションブランド数は、前年同期比85%以上増加した。
ファッション以外にも、女性の日常生活全般へ対象を広げている。住関連の「29CM HOME」は直近3年間の取引額が年平均50%以上増加。子どもを持つ顧客を狙った「29CM KIDS」も2026年上半期の取引額が前年同期比173%以上増えた。食品分野は同41%以上、デザートは691%増加した。
29CMの関係者は「価格が高くても好みに合う商品に投資する25~39歳女性を中心に品ぞろえを強化した結果、ファッションだけでなくライフスタイル分野でも成長が続いている」と説明した。
カカオスタイルが運営する「ジグザグ」も、30代女性への顧客層拡大に向けてプラットフォームを刷新している。20代の利用が多かったが、2026年は30代後半まで取り込む目標を掲げた。
目立つ変化がアプリのデザインだ。従来のピンクを中心とした明るい雰囲気から、ベージュなどのモノトーンを主要カラーに変更し、落ち着いた大人向けの使用環境を目指した。
商品ではマタニティーウエアのカテゴリーを新設するなど、女性のライフステージを意識した分野を強化。上半期のブランドファッション出店業者数は前年同期比12%増え、今後は特にデザイナーズブランドのセレクトショップ「Selected」を強化する方針だ。
こうした戦略は取引額にも表れている。2026年上半期の30代による取引額は約23%増加。出店するショッピングモールに限ると過去最高となり、30代の割合は43%と約11ポイント上昇した。
20代の利用者が多い「ABLY」も、ファッション以外に美容、インテリア、食品などへ商品を拡大。実店舗をアプリで検索して予約できる「ABLY PLACE」も投入し、幅広い年代の取り込みを進めている。
各社が30代女性に注目する背景には、10~20代より購買力が高く、ファッション以外の消費分野も広いため、顧客単価の上昇が期待できることがある。業界関係者は「30代を取り込むため、ブランドや商品だけでなく、アプリのデザインやコンテンツ、ライフスタイル分野まで競争力を高める方向に進化している」と話した。
(c)MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News