【9月4日 AFP】タイ警察は4日、同国に寄港中の米空母エーブラハム・リンカーンから下船していた水兵2人が、酒に酔ってけんかになった後、艦内に連れ戻されたと発表した。

タイのリゾート、パタヤ警察のアネク・スラトンユー署長がAFPに語ったところによると、同警察は3日未明、歓楽街のウォーキングストリート近くで水兵2人が関与する「小競り合い」が起きたとの通報を受けた。

アネク署長は「水兵らは酒に酔っており、大声を出してけんかしていた」と述べた。

同署長はこの事案を「ささいなこと」と呼び、地元住民が事態のエスカレートを防ぐために警察に通報しただけだと説明した。

水兵2人は「タイのどの法律にも違反していない」ため訴追されることはなかったが、米海軍によって艦内に連れ戻されたという。

エーブラハム・リンカーンは、280日以上に及ぶ洋上での展開の末、艦内の生活環境が悪化していると報じられていたため、今回の寄港は世界中のメディアの注目を集めていた。

買春などの夜の街を目的に訪れる外国人観光客も多いリゾート、パタヤにもスポットライトが当たっている。

当局はエーブラハム・リンカーンの到着に先立ち、セックスワーカーに対する取り締まりを実施したが、取り締まりと水兵らの上陸との関連は否定していた。

アネク署長によると、エーブラハム・リンカーンが寄港して以降、他に目立った事件・事故は起きていない。

パタヤのあるマッサージ師によると、過去の軍艦の寄港時よりも街は落ち着いているという。

パタヤで数年間働いているナタカモーン・チャートモントリーさん(48)はAFPに対し、水兵たちの多くは「若いが、行儀が良く、ルールを守っている」ようだと語った。

パタヤで商売をする人々は閑散期の寄港による臨時収入を期待していたが、ナタカモーンさんは「SNSでは(水兵の上陸について)大騒ぎされているが、実際にはパタヤの商売に大きな変化をもたらしてはいない」と語った。(c)AFP