韓国KAIST、スマホで隠しカメラを検知するAI技術開発…約5秒で精度94%
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【09月04日 KOREA WAVE】韓国科学技術院(KAIST)は、スマートフォンと約1万ウォン(約1000円)のLED装置だけで、日常空間に隠された盗撮カメラを検知できる人工知能(AI)技術を開発した。
KAISTは、同大のハン・ジュン教授の研究チームがシンガポール国立大学(NUS)、シンガポール経営大学(SMU)との共同研究で、スマートフォンに取り付けたLED照明を使って隠しカメラのレンズを検知する「SweepLED」システムを開発したと発表した。
従来の携帯型光学検知器は、一方向から光を当て、レンズから反射する明るい点を利用者が直接確認する方式だった。このため、金属やガラス、光沢のあるプラスチックなど一般的な反射物をカメラのレンズと誤認するという限界があった。
研究チームはスマートフォンのカメラを固定したまま、LED照明の方向を順番に変え、物体表面に現れる反射パターンを撮影、分析する方法を採用した。
カメラのレンズは内部のレンズや絞り、イメージセンサーなどの光学構造により、一般的な反射物とは異なる時間的、空間的な反射特性を示す。「SweepLED」は複数の角度から光を当てた際の反射の動きや形状の変化を映像として収集し、ディープラーニングで分析してカメラのレンズかどうかを自動判定する。
利用者は疑わしい物体にスマートフォンを向け、いくつかの位置から撮影するだけで検知できる。充電器や置き時計、リモコン、装飾品など、さまざまな日用品に隠されたカメラのレンズを識別でき、宿泊施設などでの活用が期待されている。
実際の環境で30種類の物体を対象に性能を評価した結果、検知精度は約94%を記録した。物体1個を調べるのにかかる時間は約4.5秒以内だった。
スマートフォンに装着するLEDケースの主要部品も7ドル(約1000円)未満で、高価な専用機器を使わず、既存のスマートフォンを活用できる。
研究チームは今後、スマートフォンのアクセサリー型として手軽に使える盗撮カメラ検知器への活用を期待している。
研究にはKAISTのユン・ジョンヒョク博士課程生が筆頭著者として参加し、2026年6月20日にモバイルコンピューティング分野の国際学会「ACM MobiSys 2026」で発表された。
ハン・ジュン氏は「低コストのハードウェアとAI分析を組み合わせ、専門家でなくても簡単に使える実用的な盗撮カメラ検知技術の可能性を示したことに大きな意味がある。日常生活に導入されれば、個人のプライバシー保護に大きく役立つ」と述べた。
(c)NEWSIS/KOREA WAVE/AFPBB News