2日、エストニア・タルトで開かれた第5回「K9ユーザークラブ」に参加したポーランド軍関係者=ハンファ・エアロスペース(c)KOREA WAVE
2日、エストニア・タルトで開かれた第5回「K9ユーザークラブ」に参加したポーランド軍関係者=ハンファ・エアロスペース(c)KOREA WAVE

【09月04日 KOREA WAVE】韓国のハンファ・エアロスペースは、ドローンが捉えた標的の位置情報をK9自走砲に送り、射撃につなげる次世代の砲兵運用構想を提示した。エストニア・タルトで2日(現地時間)に開幕した第5回「K9ユーザークラブ」で公開した。部品の注文や配送をデジタル化し、将来的に人工知能(AI)で需要を予測する兵站支援システムの構築も進める。

韓国メガ・ニュース(MEGA News)のリュ・ウンジュ記者の取材によると、会合は4日まで開かれ、韓国、エストニア、ポーランド、ノルウェー、フィンランド、ルーマニア、オーストラリアのK9運用国7カ国が参加した。スペインやスウェーデンなどのオブザーバー国を含め、軍や政府、防衛産業の関係者約200人が出席した。K9ユーザークラブは、運用国が自走砲の運用や整備の経験、改善要望を共有する協議体である。

ハンファ・エアロスペースが公開した構想では、垂直離着陸が可能な火力誘導ドローンが上空から標的を捜索、追跡し、位置座標をK9に送る。射撃後はドローンが砲弾の着弾地点を観測し、被害状況を評価する。標的の発見から射撃、被害評価までを一連の流れとしてつなぎ、射撃までの時間短縮を目指す。

車輪型K9自走砲「K9MH」も紹介した。K9系列の全自動砲塔を車輪型車両に搭載し、道路上での機動性や迅速な展開を重視したモデルである。ハンファ・ディフェンスUSAは最近、米陸軍の移動式戦術砲事業向けにK9MHの試作車6両を供給する契約を締結した。ハンファ・エアロスペースによると、米陸軍の性能評価では1分以内に9発を自動発射した。

兵站支援では「TOMMS兵站支援ポータル」を紹介した。従来、電子メールや手作業で処理していた部品の見積もり依頼、発注、配送情報の確認をオンライン上で一元化する。需要の多い約700~800種類の部品をデジタル化し、ポーランドに設ける部品倉庫とも連携する。将来はAIとデータ分析を活用し、部品の消耗量や整備履歴から需要を予測するシステムに発展させる方針だ。

同社はK9ユーザークラブの仕組みを多連装ロケット「天武」にも広げる。3日に開いた天武ユーザーワークショップには韓国やポーランド、エストニア、ノルウェーなどの関係者約40人が参加した。2027年には韓国で初の正式な天武ユーザークラブを開催する予定で、次回のK9ユーザークラブはオーストラリアで開く。

(c)KOREA WAVE/AFPBB News