韓国気象庁、ソウル「5~40ミリ」予報も実際は0ミリ…予報への信頼問われる [韓国記者コラム]
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【09月04日 KOREA WAVE】韓国で天気の記事を書くと、今でも時折、気象庁を「うそをつく」「誤報を出す」「起きたことを伝えるだけ」と皮肉るコメントが付く。雨の予報なのに降らなかったり、猛暑や豪雨、大雪といった危険な気象現象が目前に迫ってから予報が具体化したりすることへの不満だ。
気象庁にとっては納得しにくい面もあるだろう。降水の有無を当てる正確度は90%を大きく上回り、降水予報の的中率も0.7以上だ。数値だけを見れば、予報の水準が低いとは言い難い。
しかし、こうした数字だけでは国民が実際に感じる不便までは説明できない。雨の予報を信じて予定を変えたのに晴天が続いたり、「多い所で200ミリ以上」との警告後に一部地域で900ミリを超える雨が降ったりするのは、統計上の予報精度とは別の問題だ。
2026年8月には、対照的な二つの事例があった。気象庁は8月15日、巨済などを含む釜山・慶尚南道中部の南海岸で17日までに50~150ミリ、多い所で200ミリ以上の雨が降ると予想した。
ところが巨済では17日だけで654.3ミリの記録的な豪雨となり、15~17日の累積雨量は928.0ミリに達した。一時は1時間に124ミリを超える雨も降った。「200ミリ以上」という予報自体は間違いではないが、住民が直面する災害の規模は、当初の警告だけでは想像しにくい水準にまで拡大した。
逆のケースもあった。気象庁は8月28日午後、ソウル、仁川、京畿道北部で翌日に5~40ミリの雨が降ると予報した。北側の冷たく乾燥した空気が予想以上に南下したため、29日未明には予想雨量を5~10ミリに引き下げたが、ソウルの公式観測地点の1日雨量は結局0ミリだった。首都圏の気象庁観測地点で最も多かった安城・瑞雲でも6ミリだった。
一方では予想をはるかに上回る雨が降り、もう一方では予想した雨が降らなかった。正反対の誤差だが、問題は共通している。国民が予報だけを見て、実際の危険の大きさや予報が変わる可能性を判断するのが難しいという点だ。
気象庁は8月31日、「予想より雨が少なく、一部の国民に不便を与えたことを重く受け止めている」と表明した。予想雨量は特定地点の数値ではなく地域内で生じ得る「範囲」であり、代表地点だけで的中したかどうかを判断すれば、実際の降雨の地域差を十分に反映できないとも説明した。
夏の雨は雨雲の位置が少し変わるだけで、隣接地域でも結果が大きく異なる。だが、同じ論理を巨済に当てはめれば別の疑問が生じる。「200ミリ以上」には300ミリも600ミリも900ミリも含まれるが、1日654.3ミリ、3日間928.0ミリという災害の危険性まで十分に伝えられたと言えるのかという問題だ。
スーパーコンピューターを使っても気象予報には限界がある。特に人命被害の恐れがある場合は、危険の範囲をやや広めに設定して知らせる必要もある。雨が少なくなる可能性があっても、豪雨の可能性を排除できないなら、より大きな危険を警告する方が安全だ。
その代わり、状況が変われば可能な限り早く予報を修正し、知らせる必要がある。結果が大きく外れた場合、数値予報モデルや大気の複雑さといった科学的な説明だけで終わらせるのではなく、予報を信じて予定を変更した市民や、危険を十分に認識できなかった住民に説明し、必要なら謝罪することも行政機関の責任だろう。
高い予報精度は重要だ。しかし国民にとってより重要なのは、傘を持つべきか、予定を取りやめるべきか、今すぐ避難すべきかを判断できる予報だ。気象庁への信頼は、予報精度の数字だけでは築けない。予報が外れる可能性を適切に伝え、外れた時には速やかに修正し、責任ある説明をすることまでが予報の役割ではないだろうか。 【news1 ファン・ドクヒョン気候環境専門記者】
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News