韓国オリオン、ポテトスナック年商1兆ウォン目前…40年続く「ジャガイモ研究」
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【09月03日 KOREA WAVE】韓国食品大手オリオンのポテトスナック年間売り上げが1兆ウォン(約1100億円)突破を目前にしている。韓国、中国、ベトナムなどで年間に使用するジャガイモは23万トンに上り、製菓会社の枠を超えて韓国を代表する「ジャガイモ種子会社」へと成長してきた原料重視の経営が実を結びつつある。
2025年のオリオンのポテトスナック全体の売り上げは8740億ウォン(約961億4000万円)で、このうち海外が73%を占めた。現在、韓国、中国、ベトナムなどで「ポカチップ」をはじめ6ブランド、味の違いを含めると約70種類の商品を展開している。オリオンには年間売り上げ1000億ウォン(約110億円)を超えるグローバルブランドが9つあり、このうち4つがポテトスナックだ。
オリオンは1988年、韓国の民間企業として初めて「ジャガイモ研究所」を設立。「良い製品は良い原料から生まれる」との考えのもと、加工に適した独自品種の開発を進めてきた。
スナック向けの新品種は、味や固形分の歩留まり、色、欠陥の有無に加え、低温で糖化しにくい性質や耐病性も求められる。新品種の開発には10年以上を要し、数百の交配親から優良品種が生まれる確率は50万分の1という。ポテトスナックのために品種まで自社で研究・開発する企業は、世界でもオリオン、ペプシコ、カルビーの3社だけだという。
オリオンはこれまで「トゥベク」(2000年)、「ジンソ」(2023年)、「チョンガム」(2024年)などを独自開発した。代表品種のトゥベクは2020年から江原道ジャガイモ種子振興院と協力して農家への普及を進め、現在は韓国国内の夏ジャガイモ生産量の90%を占めている。
海外展開も進む。ベトナムには2016年からトゥベクとジンソの種芋を輸出。中国では2024年に新品種「OA2132」の開発を終え、特許を出願している。
韓国、中国、ベトナムの3カ国で契約栽培や直営農場として運営するジャガイモの栽培面積は計3000ヘクタール、約35平方キロに達する。ソウル・汝矣島の約10倍、サッカー場約4200面分に相当する。韓国法人は2026年だけで約300戸の農家から1万5000トンの新ジャガイモを調達する計画だ。
オリオン関係者は「ポテトスナック一つを作るため、種子開発から農家との契約栽培、世界的な調達体制の構築まで40年近く力を注いできた。良い原料へのこだわりで世界市場におけるKスナックの地位を高めている」と話した。
(c)MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News