中国語の歌が世界をつなぐ 「水立方」に響く多文化のハーモニー
このニュースをシェア
【9月5日 東方新報】現地時間8月2日夜、2026年「文化中国・水立方杯」中国語歌唱コンテスト海外地区・少年の部決勝が北京市で行われた。「文化中国・水立方杯」は、海外の中国語学習者や華僑・華人の青少年らを対象とした中国語歌唱コンテストである。2026年の海外地区・少年の部決勝が8月2日夜、北京で行われ、日本、マレーシア、米国、カナダ、スペインなどから30人が決勝に進出した。
「うつむいて前へ進めば、その先には星の光がある。多くの時は平凡でも、少しの勇気を持っている。いつも優しく善良で、時には強がり、世の中は常に移り変わると信じている……」
決勝では、日本・東京地区代表の黄歆然(Huang Xinran)さんが「是我,也是我们(私であり、私たちでもある)」を披露した。音楽が流れ始めると、ステージ上で自信に満ちた歌声を響かせた。この曲を選んだ理由について、黄さんはアレンジと歌詞の両方にひかれたと話す。「この曲は、どこにでもいる平凡な私たちをたたえています。たとえ転んでも恐れず、前に向かって努力し続ける、そんな一人ひとりを歌っています」と語った。
現在、高校2年生の黄さんは、幼い頃から音楽とともに育ってきた。音楽を学ぶ中で、「音楽はそれぞれの国の文化を表しているけれど、言葉の壁を越えて交流し、人と人の気持ちをつなぐことができる」と感じるようになったという。黄さんは両親の仕事の都合で、上海市から日本・東京へ移り住み、生活しながら学校に通っている。日本に来た当初は言葉の壁もあり、すぐには新しい環境になじめなかった。そんな時、毎日の登下校で音楽を聴いていたという。
「中国語の歌は私にとって特別な存在です。聞き慣れたメロディーが流れるだけで温かい気持ちになり、新しい環境に早くなじむ助けにもなりました」「こんなに大きな舞台に立つのは初めてで、自分がとても輝いているように感じて、すごくうれしかったです」と黄さん。今回北京を訪れ、プロの講師から「茉莉花(ジャスミンの花)」などの歌を学ぶ機会を得たほか、故宮(紫禁城、Forbidden City)や頤和園(Summer Palace)などを訪れ、中国の歴史や文化について学ぶ予定だ。
黄さんは、北京が持つ豊かな歴史や文化だけでなく、現代都市として発展する姿についても知りたいという。将来は音楽制作についてさらに学び、世界のさまざまな都市を訪れて、それぞれの土地の文化や暮らしに触れたいと話した。
マレーシア地区代表の陳詩盈(Chen Shiying)さん(14)は、「水妖」を歌い、この日の最高得点となる98.560点を獲得した。スパンコールをあしらった黒いロングドレス姿でステージに登場した陳さんにとって、「水立方杯」への参加は今回が3回目。北京を訪れ、決勝の舞台に立つことができたことを喜んだ。
陳さんはインタビューで、今回選んだ「水妖」について、幻想的で透明感のある世界観が魅力で、とても好きな曲だと語った。陳さんは、マレーシアはさまざまな文化が共存し、融合する国であり、「水立方」の舞台も同じように多様な文化が交わる場所だと感じている。ここでは世界各地から集まった仲間と出会い、音楽への思いを分かち合うことができるという。
同大会は2011年の開始以来、16回連続で開催され、これまでに延べ約8万人が参加している。今年は世界33カ国・60地区で大会が行われ、表彰式は8月8日夜、北京の国家水泳センター「水立方」で開催された。(c)東方新報/AFPBB News