韓国陸軍第11機動師団のK9A1自走砲が京畿道抱川市の訓練場で砲撃訓練をする様子(c)news1
韓国陸軍第11機動師団のK9A1自走砲が京畿道抱川市の訓練場で砲撃訓練をする様子(c)news1

【09月01日 KOREA WAVE】韓国の防衛大手「ハンファエアロスペース」が開発した主力自走榴弾砲「K9」が、世界最大の防衛市場である米国と、防衛産業の先進地である西欧市場への進出を相次いで果たした。これまで東欧や北欧が中心だった輸出先を欧米の主要国に広げ、欧米の世界的防衛大手と本格的に競合する段階に入ったとの評価が出ている。

業界関係者によると、同社は先ごろ、スペインの防衛大手インドラ社とK9自走砲などの輸出実行契約を締結した。契約規模は公表されていないものの、6600億ウォン(約730億円)を上回るとみられる。K9の西欧進出は今回が初めて。

スペイン陸軍が進める自走砲近代化事業(総額約45億5400万ユーロ=約7300億円規模)の一環で、ハンファが技術を提供し、インドラ社の現地工場で車体や制御システムを製造・納入する。欧州連合(EU)域内企業を優先する「バイ・ヨーロピアン(欧州製優先)」の機運が高まる中、現地生産とサプライチェーン(供給網)を融合させた戦略で高い参入障壁を突破した。

米国市場でも足がかりを築いた。米陸軍の新型機動戦術砲(MTC)計画において、ハンファの米国法人が試作品の開発企業に単独選定された。今後4年間で装輪(タイヤ)型K9自走砲を最大18門供給する計画で、事業規模は最大2億6200万ドル(約390億円)に上る。

入札にはドイツのラインメタルや英BAEシステムズなど欧米の有力企業が参加したが、米陸軍は納期や性能、現地化コストなどを総合的に評価してハンファを選定した。米陸軍による運用評価を経て正式採用されれば、韓国製主力兵器が米国に大規模供給される初の事例となる。

今回の米・西欧での実績を足がかりに、ハンファはサウジアラビアやインド、ポーランドなどでのさらなる大型受注の獲得を目指す。また、運用人員を減らした自動化モデル(K9A2)や完全無人化モデル(K9A3)の開発も進めており、国際市場での競争力強化を図っている。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News