31日、ソウル江西区のロボティズ本社で記念撮影に臨む、「オープン・ヒューマノイド・ジム」第1期の参加チームとキム・ビョンス代表(c)KOREA WAVE
31日、ソウル江西区のロボティズ本社で記念撮影に臨む、「オープン・ヒューマノイド・ジム」第1期の参加チームとキム・ビョンス代表(c)KOREA WAVE

【09月01日 KOREA WAVE】韓国のロボット企業「ロボティズ(ROBOTIS)」は31日、ソウル江西区の本社で人型ロボットの人材育成プログラム「オープン・ヒューマノイド・ジム(OH! GYM!)」第1期の成果発表会を開いた。大学生4チームが、ロボティズの人型ロボット「AIサピエンス」に学習させた、ほふく前進や逆立ち、K-POPダンスなどの高難度動作を披露した。

メガ・ニュース(MEGA News)のチン・ウニョン記者の取材によると、第1期には58チームが応募し、嘉泉大学、ソウル科学技術大学、ソウル大学、延世大学の4チームが選ばれた。各チームは7月から約1カ月間、AIサピエンスにさまざまな動きを学習させた。

嘉泉大学チームは低い姿勢でのほふく前進のほか、片足立ち、腕立て伏せ、バーピー、60~70センチの高さをくぐるリンボーなどを成功させた。ソウル科学技術大学チームはアクロバットやパルクールをテーマに、フィギュアスケートのバタフライや逆立ちを披露した。逆立ちは上半身より重い下半身を支える必要があり、制御の難度が高いという。

ソウル大学チームはK-POPグループ「ATEEZ」の楽曲「BAD」の振り付けを再現した。延世大学チームはテコンドーの蹴り技に挑戦したが、途中でバランスを崩して転倒した。

各チームは共通して、エヌビディアの「Isaac Sim」とグーグルの「MuJoCo」を使ったシミュレーションによる強化学習を採用した。仮想環境で数十種類の動作を数万回繰り返し学習させた後、現実との誤差を減らすため、地面の摩擦力のデータを細かく設定し、アクチュエーターの回転力の上限を調整した。

ソウル科学技術大学のチェ・スンジュンさんは、仮想環境ではロボットが本来の動作をせずに課題を達成したと判定される場合があると説明。バック転では、手をついて体を正確に360度回転した場合だけ評価される仕組みにしたという。

ソウル大学のチョン・ヘウさんは、人間の動きをリアルタイムで学習させる試みにも取り組んだと説明した。下半身で重心を保つ動きには課題が残るものの、上半身の動きを再現することには成功したとし、技術が高度化すれば物品運搬や店舗の閉店作業などにも活用できるとの見方を示した。

ロボティズは4チーム全てに表彰盾と賞金を贈った。キム・ビョンス代表は、今回の成果について、最近中国・北京で開かれた第2回世界ヒューマノイドロボット大会(WHRG)と比較しても、前年の受賞作に近い水準だと評価した。今後、カメラの搭載やアルゴリズムの高度化が進めば、2027年には中国の技術力と対等に競争できるとの見方も示した。

ロボティズは8月初め、AIサピエンスを動かすコードを全面公開した。利用者はコードを自由に修正してAIサピエンスに適用でき、別途契約を結ばずに製品開発もできる。今後は人型ロボットの機構設計図や電子回路など、ハードウェア分野も順次公開する方針だ。

(c)KOREA WAVE/AFPBB News