ソウル鍾路区の昌徳宮にある薬房を訪れ、お茶を飲みながら休憩する外国人観光客(c)news1
ソウル鍾路区の昌徳宮にある薬房を訪れ、お茶を飲みながら休憩する外国人観光客(c)news1

【08月31日 KOREA WAVE】2026年上半期に韓国を訪れた外国人患者が、韓国内でカードを使って消費した金額が計3兆973億ウォンに上ったことが分かった。前年同期比25.6%増で、利用カード数の増加よりも1枚当たりの医療消費額の伸びが目立った。

韓国保健産業振興院は、ハナカードが提供した海外発行カードの韓国内決済データを使い、上半期の外国人患者のカード消費動向を分析した結果、全体のカード利用額が3兆973億ウォンと前年同期比25.6%増えたと明らかにした。

分析では2025年と2026年のそれぞれ1~6月について、韓国内の医療業種で利用実績が確認された海外発行カードの消費内容を比較した。

上半期の医療業種でのカード利用額は1兆4203億ウォンで、前年同期比38.6%増加した。医療以外の業種は1兆6770億ウォンで16.3%増だった。医療業種の伸び率は医療以外の約2.4倍となり、全体のカード利用額に占める医療の割合も41.6%から45.9%へ4.3ポイント上昇した。

全体のカード利用額の増加分6308億ウォンのうち、医療業種の増加分は3953億ウォンと62.7%を占めた。医療業種では決済件数が23.8%増え、1件当たりの平均利用額も83万8000ウォンから93万8000ウォンへ増加した。

日本、米国、台湾、中国などカード利用額上位14カ国を分析したところ、医療業種を利用したカード数は1%増にとどまった一方、カード1枚当たりの医療業種平均利用額は30.1%増えた。

この結果、上位14カ国の医療業種利用額は7784億ウォンから1兆231億ウォンへ31.4%増加した。利用カード数そのものの増加よりも、1枚のカードから生じる医療消費額の拡大が強く影響した形だ。

診療科別では皮膚科が伸びをけん引した。上半期の皮膚科でのカード利用額は7685億ウォンで、前年同期比49.5%増加し、医療業種全体の54.1%を占めた。皮膚科の利用額増加分は、医療業種全体の増加分の64.3%に達した。

皮膚科と美容整形外科を合わせた割合は71.6%から72.1%となり、高い水準を維持した。一方、内科や整形外科、歯科など治療を中心とする一部診療科でも高い伸びがみられた。外国人患者の医療消費は、美容医療の拡大と治療分野の成長が並行する構造となっている。

国別では消費拡大の形に違いがみられた。米国は利用カード数が0.3%増だった一方、カード1枚当たりの平均利用額が22.4%増加した。タイは利用カード数が45.2%増えた一方、1枚当たり平均利用額の増加率は3.7%だった。

医療以外の業種では、利用額が前年同期比16.3%増加した。薬局が87.9%増、電子決済代行(PG)が53.4%増となったほか、百貨店が22.9%増、一般衣料が21.6%増、化粧品が20.4%増えた。一方、免税店は1.4%減、加盟店分類上の航空会社は7.5%減少した。

振興院は今後、単純な利用規模だけでなく消費額や構造を分析し、国ごとの成長要因を反映した外国人患者誘致戦略が必要だと指摘した。美容医療の競争力を維持しながら、治療や健診、長期管理分野へサービスを広げることも提案した。

ハン・ドンウ国際医療本部長は、外国人患者の韓国内カード消費が医療を中心に拡大する一方、買い物や飲食、観光など医療以外の消費も増えており、利用規模だけでなくカード1枚当たりの医療消費や国・診療科別の消費構造にも変化が表れていると説明した。

また、今後も外国人患者の誘致実績や観光統計、カード消費データなどを組み合わせて市場の変化を分析し、自治体の医療観光関連産業への影響を把握するための基礎資料として活用していくとした。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News