ソウルの市場で「大学職員」かたる詐欺…店主が約120万円送金、連絡途絶える
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【08月30日 KOREA WAVE】韓国・ソウル市松坡区の可楽市場で、この1~2カ月、商人を狙った「ノーショー・フィッシング」と呼ばれる詐欺が相次いでいる。実際に1000万ウォン(約110万円)を超える金を送金した被害に加え、市場内の店舗名や事業者登録証を盗用した事件も確認され、警察が捜査している。
警察は19日、可楽市場の商人から「フィッシング詐欺に遭ったようだ」との通報を受け、捜査を始めた。
商人は14日、韓国体育大学の総務チーム職員を名乗る人物から「職員食堂に必要な品物を注文したい」と電話を受けた。この人物は、従来の取引先担当者が事故に遭ったため、代わりに連絡したと説明したという。
一味は店で扱っていない商品まで注文し、自分たちが指定する別の業者から代理購入するよう求めた。取引の際には偽造した事業者登録証や大学関係者の情報、住民登録番号が記載された運転免許証まで提示し、商人を信用させた。
商人側はこれを信じ、一味が指定した口座に1089万ウォン(約120万円)を送金した。しかし送金後に連絡が取れなくなったため、詐欺を疑って警察に届け出た。一味が示した大学の名刺に記載された職員は、実際には同大学に在籍していないことが分かった。
同様の連絡を受けた可楽市場の商人はほかにもいる。一味は「学校行事があるため商品を事前に注文する必要がある」などと接触し、その店舗で扱っていない商品を別業者から代理購入させる手口を繰り返していた。
取引を断った商人には「良い機会なのになぜ逃すのか理解できない」と持ちかけたほか、振り込め詐欺を疑った商人に対しては「学校側に尋ねればフィッシングだからやめろと言われる」と説明し、疑いをかわそうとしたケースも確認された。
可楽市場内の商業施設「可楽モール」に入る店舗の事業者登録証が盗用された詐欺も確認された。果物店の店主は20日、自店名義の事業者登録証が詐欺に使われていたことを知った。
通販サイト「Temu」で果物を委託販売しているという業者が、この事業者登録証を確認して取引を始め、5800万ウォン余り(約638万円)の被害を受けたと連絡してきたためだ。
被害に遭った業者は、登録証に記載された店舗が実際に可楽モールへ入居していることを確認し、疑わずに取引したという。しかし、登録証は果物店の店主が提供したものではなかった。
店主は可楽市場を管理するソウル市農水産食品公社に事実を届け出ており、警察にも事業者登録証の盗用を申告する予定だ。
5800万ウォン余りを送金した業者からの被害届も警察に提出されている。京畿道の富川遠美警察は18日に通報を受け、捜査に着手した。
可楽市場周辺で類似の詐欺が相次いでいることを受け、ソウル市農水産食品公社も対策に乗り出した。20日に対策会議を開き、入居商人に被害防止を呼びかけるメッセージを送るとともに、追加の被害事例を調べている。
(c)MONEYTODAY/KOREA WAVE/AFPBB News