SILICON2の韓国本社(c)news1
SILICON2の韓国本社(c)news1

【08月30日 KOREA WAVE】韓国の化粧品流通会社SILICON2が、欧州と北米で広がるKビューティー人気を追い風に過去最高水準の業績を上げている。化粧品の直接仕入れ・輸出だけでなく、現地物流や法人、実店舗、自社の企業・消費者向けプラットフォームを組み合わせた事業モデルが、特に欧州で成果を上げ始めた。

2026年4~6月期の連結売上高は前年同期比51.8%増の4025億9700万ウォン(約442億9000万円)、営業利益は59.0%増の829億7000万ウォン(約91億3000万円)だった。純利益も103.2%増の723億ウォン(約79億5000万円)となった。

地域別では欧州が売上高の約43%、北米が約22%を占めた。欧州売上高は61.6%増の1734億ウォン(約190億7000万円)、北米は78.3%増の873億ウォン(約96億円)だった。

上半期の売上高は7491億5300万ウォン(約824億1000万円)、営業利益は1475億1000万ウォン(約162億3000万円)。売上高の94.3%に当たる7067億ウォン(約777億4000万円)は企業顧客向け卸売りが占めた。

欧州では特にポーランド法人が成長をけん引した。上半期売上高は2233億ウォン(約245億6000万円)で、前年同期比117.1%増。EUと英国を合わせた欧州の売上高は約3181億ウォン(約349億9000万円)となり、全体の42.5%を占めた。SILICON2はスペインとポルトガルにも新たに法人を設立し、通関や在庫管理、現地流通網の基盤を拡充している。

オフラインの化粧品セレクトショップ「MOIDA」も拡大中だ。2024年に米カリフォルニア州で1号店を開いた後、英ロンドン、仏パリ、インドネシア・ジャカルタ、伊ミラノなどへ展開。販売だけでなく、現地消費者の反応やトレンドを把握する拠点として活用している。

次の成長地域には中南米を据える。メキシコ法人は5月に現地運営体制を整え、6月から本格営業を開始した。一方、新規拠点への投資負担は残り、メキシコ法人をはじめフランス、イタリア、ドイツ、スペイン、ポルトガルの各法人などは上半期に赤字を計上した。

在庫管理も課題だ。6月末の棚卸資産は4509億ウォン(約496億円)と2025年末比50.3%増え、総資産の46.76%を占めた。直接仕入れを基本とするため、海外法人や物流拠点、店舗を増やすほど事前在庫が必要になる。

キム・ソンウン代表は、現在約18店舗のMOIDAを2026年末までに37店舗、2027年には100店舗へ増やす計画を示している。今後は先行投資で積み上がった在庫をどれだけ速やかに販売へつなげられるかが、収益性を左右する見通しだ。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News