「ドバイもちもちクッキー」ブームが続いていた1月20日、ソウル市鍾路区の菓子店で商品を買うため列を作る人々 (c)news1
「ドバイもちもちクッキー」ブームが続いていた1月20日、ソウル市鍾路区の菓子店で商品を買うため列を作る人々 (c)news1

【08月30日 KOREA WAVE】2026年初めに品薄になるほど人気を集めた「ドバイもちもちクッキー」のブームが急速に沈静化し、原料を大量に仕入れた韓国の自営業者が在庫負担に苦しんでいる。

与党「共に民主党」のチョン・イルヨン議員室が関税庁などから提出を受けた資料によると、主要原料のピスタチオ輸入量は2月の731トンから7月には54トンとなり、5カ月で92.6%減少した。輸入額も1546万ドル(約22億9000万円)から99万ドル(約1億4700万円)へ93.6%減った。

カダイフでも同様の傾向がみられ、商品名に「カダイフ」などを含む加工食品の輸入検査件数は2月の340件から6月には22件へ93.5%減少。ピスタチオ関連の輸入検査も95件から7件へ92.6%減った。「ドバイ」を含む商標出願も1月の23件から6月には1件まで減少した。

全国カフェ店主協同組合のコ・ジャンス会長は「ブームの最中は材料を入手するのも難しく、価格も高かったため、店主があらかじめ買い込むケースが多かった」と説明。「人気が落ち、当時確保した材料が不良在庫として残った店もある」と話した。

実際にカフェで同商品を販売していた39歳の店主は、人気絶頂期に通常の1.5~2倍近い価格で原料を確保したが、予想以上に早く需要が減ったという。「流行がこれほど早く終わるとは思わなかった。残った材料をどう処分すればいいか途方に暮れている」と語った。

こうした現象は今回に限らない。SNSで特定の食品が話題になると店舗が急増し、流行が終わると廃業が相次ぐケースが繰り返されている。

代表例がタンフルだ。フランチャイズ「タルコムワンガタンフル」は2023年末に全国531店の加盟店があったが、2026年7月時点で公式サイトに掲載された店舗は20店にとどまり、ソウルでは2店だけだった。

京畿道南楊州市でタンフル専門店を開業した44歳の元店主も、流行を見込んで参入したものの、6カ月も続かなかった。「需要がある程度続くと思ったが、予想以上に早く冷え込んだ。客が減ると家賃や人件費などの固定費を負担できず、閉店した」と振り返った。

コ・ジャンス会長は、流行商品だけを扱う専門店を開くより、既存店舗の中に別の商品や業態を取り入れる「ショップ・イン・ショップ」方式など、売れなくなった際に撤退しやすい形が望ましいと助言している。

業界関係者も「流行の変化が速いだけに、特定商品の人気を当て込んだ大量仕入れや大規模投資は危険だ」と指摘。「初期は販売量を見ながら投資規模を調整し、ブームが終わった後の損失まで考える必要がある」と話した。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News