韓国大法院長、最高裁判事候補の再推薦問題で「来週、正式な立場を表明」
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【08月30日 KOREA WAVE】韓国のチョ・ヒデ(曺喜大)大法院長は、大統領府がソン・ボンギ最高裁判事候補(大邱地裁部長判事)の推薦を差し戻したことについて、「国民の皆さまにご心配をおかけし、申し訳ない」と述べ、来週、正式な立場を表明する考えを示した。
チョ大法院長は28日午後6時11分ごろ、ソウル・瑞草区の大法院庁舎から退勤する際、記者団から最高裁判事候補の再推薦を求められたことについて問われ、「詳しい内容は検討中だ」と答えた。
最高裁判事候補推薦委員会を再び構成する予定があるかとの質問には、「来週、整理ができれば、すべての内容を正式に明らかにする」と述べた。
韓国大統領室のカン・ユジョン(姜由楨)報道官は同日の会見で、「ソン・ボンギ候補について国会に任命同意案を提出しないことにした」と説明し、チョ大法院長に最高裁判事候補を改めて推薦するよう求めたと明らかにした。
チョ大法院長は18日、ノ・テアク前最高裁判事とイ・フング最高裁判事の後任として、ソン・ボンギ大邱地裁部長判事とキム・ソンス・ソウル高裁部長判事をそれぞれ推薦していた。
しかし、チョ大法院長が大統領府との事前調整をせず、書面で推薦案を提出したことに与党側が強く反発。特にソン部長判事には与党内で反対意見が強く、論争が拡大した。
カン首席報道官は、ノ前最高裁判事の後任をめぐる今回の推薦について「手続き上の完結性を十分に備えていなかった」と強調した。また、任命権者である大統領と推薦権者である大法院長の協議慣行を破ったことについて、「これまで司法府の独立を支えてきた根拠を自ら弱めた」と批判した。
1958年、イ・スンマン(李承晩)大統領の在任中、初代大法院長のキム・ビョンロの後任人事をめぐり、裁判官会議が推薦したキム・ドンヒョン元最高裁判事をイ・スンマン大統領が退けた例がある。ただ、大統領が大法院長による最高裁判事候補の推薦を差し戻すのは、1987年の現行憲法体制以降初めてとなる。
大統領府が再推薦を求めたことで、焦点はチョ大法院長の対応に移った。推薦委員会を改めて構成して選考をやり直すのか、すでに推薦委員会が選んだほかの3人から1人を推薦するのかが新たな争点となっている。
法曹界では、大統領府や与党側が主張するように既存の候補3人から1人を再推薦するのではなく、チョ大法院長が推薦委員会を改めて構成する可能性が高いとの見方が出ている。
大法院は、過去に候補者の辞退で推薦をやり直した際、推薦委員会を再び開いた前例があることや、裁判所組織法が推薦のたびに委員会を構成すると定めていることなどから、再推薦が必要になれば委員会を改めて構成する案を重視している。
一方、既存の候補3人から1人を選び、迅速に手続きを進める可能性も残る。最高裁判事の空席長期化による上告審の遅れを防ぎ、大統領府との対立を解消する狙いからだ。
チョ大法院長は来週、正式な立場を明らかにするとしており、大法院内外では週末に対応を慎重に検討するとみている。一部では、自身の進退について言及する可能性も排除できないとの見方が出ている。
チョ大法院長は31日に予定されている国会法制司法委員会の懸案質疑への出席要求に対し、欠席するとの意見書を提出している。
意見書では「国会が大法院長の憲法上の独立した権限である推薦権の行使について証言を求めることは、三権分立と司法府の独立に反する」とし、大法院長に国会への出席・答弁義務を課していない国会法の趣旨にも反すると主張した。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News