イスラム過激派、人口8万9000人の町を包囲 ナイジェリア
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【8月29日 AFP】ナイジェリア北東部ヨベ州で、イスラム過激派組織「イスラム国西アフリカ州(ISWAP)」とみられるイスラム過激派の武装集団が人口8万9000人の町ゲイダムを3日間にわたって包囲しており、治安部隊は終日の外出禁止令を発令して住民を屋内にとどめている。軍関係者や住民の話で明らかになった。
武装集団は26日早朝、ゲイダム付近にある軍の基地を襲撃し、数時間にわたって激しい銃撃戦を展開した後、ゲイダムの町を包囲した。この銃撃戦による死傷者数は明らかになっていない。
AFPの電話取材に応じたゲイダム住民のアブバカル・ムサさんは、「兵士たちに外に出ないよう警告され、26日から屋内にとどまることを余儀なくされている」と語った。
匿名を条件に取材に応じた2人の軍幹部は、ゲイダムがISWAPに「包囲」されており、再攻撃の危険があるため外出禁止令が必要だったと説明。「テロリストが町の外で機をうかがっているので、軍は町の中を巡回している。非常に緊迫した状況だ」と述べた。
一方で、ゲイダム地区の高官は、軍が事前の通知なしに町をロックダウン(封鎖)したと批判。SNSに投稿した声明によれば、この高官は屋外に出た際、兵士から暴行を受け頭部に切り傷を負ったという。
別の住民によると、基地への襲撃は住民が寝静まっていた午前1時半ごろに始まり、夜が明ける頃に外出禁止令が出されたという。
日銭を稼いで生活する多くの住民は食料や日用品を調達できず、深刻な窮状に追い込まれている。
ゲイダムと近くの基地は、ボコ・ハラムやその分派組織であるISWAPによる襲撃を度々受けている。2021年にはISWAPによって数日間にわたって町が占領され、多数の住民が殺害され、店舗は略奪・放火された。(c)AFP