27日、全羅南道麗水市で開かれた「ガスタービンシンポジウム2026」(c)KOREA WAVE
27日、全羅南道麗水市で開かれた「ガスタービンシンポジウム2026」(c)KOREA WAVE

【08月29日 KOREA WAVE】韓国のハンファエアロスペースは27日、有人航空機用エンジンで蓄積した技術やデータと人工知能(AI)を無人機用エンジンの開発に活用する「ワン・スカイ(One Sky)」戦略を発表した。無人機分野で得た新技術や開発手法を既存の航空エンジン事業にも還元し、開発期間の短縮や競争力向上につなげる。

メガ・ニュース(MEGA News)のリュ・ウンジュ記者の取材によると、ハンファエアロスペースが全羅南道麗水市で開かれた「ガスタービンシンポジウム2026」で明らかにした。高性能と安定性が求められる有人航空機用エンジンで培った技術と経験を、迅速な開発や経済性、量産性が重視される無人機用エンジンに適用する。

同社は従来の有人航空機用エンジン事業を「レガシー・エクセレンス」、無人機を中心とする新たな航空市場を「ニュー・スカイ」と位置付けた。高性能戦闘機やミサイルに加え、比較的低価格の無人機やドローンが併用される将来の戦場では、航空戦力を迅速かつ大量に確保するため、エンジン開発の考え方も変える必要があるとしている。

同社は47年間に数十種類のエンジンを開発・量産し、1万回以上の試運転と1000件を超える問題への対応経験を蓄積した。航空エンジン素材に関する約3万5000件のデータベースも構築している。米国やベトナムなどの供給網やスマート工場を活用し、品質、コスト、納期を一体的に管理できる生産体制も強みとしている。

こうしたデータは独自のAIモデル「エンジニアス(En-genius)」にも活用する。数十年間に蓄積した航空エンジンのデータをAIに学習させ、設計や試験で生じる可能性のあるリスクを事前に把握し、開発時の試行錯誤を減らす狙いだ。

同社は2026年7月、韓国独自技術で開発した低被探知無人編隊機向けの5500ポンド級ターボファンエンジンと、中高度無人機向けの1400馬力級ターボプロップエンジンの試作機を公開した。今後はステルス無人機向けの1万ポンド級ターボファンエンジンや、KF-21など次世代戦闘機への搭載を目指す先端航空エンジンの政府主導開発事業にも参加する計画だ。

キム副社長は、急速に変化する安全保障環境や市場の要求に対応するには、既に確保した技術と経験を積極的に活用する必要があると説明。蓄積した技術や経験とAIを組み合わせ、開発リスクを抑えながら将来の航空エンジン市場に対応する考えを示した。

(c)KOREA WAVE/AFPBB News