韓国・済州島、失踪104日後に遺体発見…他殺疑惑続く中、警察はヤシの木の強度も検証
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【08月28日 KOREA WAVE】韓国南部の済州(チェジュ)島で、行方不明になっていた30代の住民が104日ぶりに遺体で見つかった事件を巡り、地元警察が「自殺の可能性が高い」との見方を示す一方、遺族や専門家からは他殺を疑う声が相次ぎ、波紋が広がっている。初動捜査での虚偽処理によって防犯カメラ映像などの客観的証拠が消失したことも、真相究明を難しくさせている。
◇司法解剖「首つりの可能性」も、遺体は白骨化
済州警察庁が27日公表した国立科学捜査研究院の鑑定書によると、遺体の頭蓋骨などに骨折はなかったものの、のど付近の「舌骨(ぜっこつ)」に骨折が確認された。法医官は「首をつった可能性が考えられる」と鑑定した。
一方で、遺体は高度に腐敗して一部が白骨化しており、外傷や窒息の有無を特定するのは難しく、死後の腐敗過程で骨が破損した可能性も否定できないとしている。警察は他殺を疑う明確な痕跡はないとみているが、遺書など自殺を示す動機は見つかっていない。
◇「トゲが多く枝も細い」専門家指摘と警察の実験
遺体が発見された場所は、カナリーヤシの林の中だった。
樹木医の専門家は地元メディアの取材に対し、「カナリーヤシにはゴム手袋や安全靴を突き破るほどの鋭いトゲがあり、人が近づくこと自体が難しい。枝も体重を支えるには細く弱い」と指摘し、一般的な自殺現場としては不自然であるとの見解を示した。
これに対し警察側は、現場検証時にヤシの枝を手で引っ張る強度実験を行い、「上部の太い枝であれば人の体重を支えることは十分に可能だ」と説明。遺体に結ばれていたロープは自宅から持ち出されたものとみられることなどから、自殺の線が濃厚だと反論している。
◇警察の「虚偽終了」で証拠消失 不安広がる済州島
疑惑が払拭されない背景には、警察の初動捜査のミスがある。
担当警察官が捜査を怠って「事件解決」と虚偽の処理をしていたため本格的な捜索が遅れ、現場周辺の防犯カメラ映像(約118台分)は保存期間(30日)を過ぎてすべて自動消去されてしまった。
インターネット上などで「済州島に行くのが怖い」といった不安が広がっていることを受け、済州道(自治体)は防犯カメラ映像の保存期間を30日から60日以上に延長するなどの再発防止策を発表した。警察は死亡者のスマートフォンのデジタルフォレンジック(電子鑑識)を進め、詳しい経緯を調べている。
(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News