パナマ運河の優先通過に8億円超支払い、韓国企業のタンカー
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【8月28日 AFP】エルニーニョ現象に伴う通航規制を控えたパナマ運河で、LPG(液化石油ガス)タンカーが優先通航のために530万ドル(約8億5000万円)を支払った。パナマ運河庁のイリヤ・エスピノ・デ・マロッタ副長官が27日、AFPに明かした。
米ブルームバーグによると、韓国のSKガスが所有する「G・スピリット」は、運河庁がエルニーニョ現象の影響で一日当たりの通航船数を削減する2日前となる9月1日に通航するため、過去最高額を支払った。
パナマは25日、中南米諸国として新たにエルニーニョ現象に伴う非常事態宣言を発令した。この地域一帯を襲った深刻な干ばつにより、運河の水位は低下している。
エルニーニョ現象は、太平洋赤道域の中部および東部の海面水温が上昇する気象現象で、世界的な風や雨の変化とともに異常気象を引き起こす。また、観測史上最も暑い年になると予測される今年の世界的な気温上昇をさらに押し上げている。
パナマ運河を通航する船舶はかなり前から事前予約を行っており、予約のない船舶は通過までに平均5日間待たされるが、土壇場で通航枠を購入できる入札が存在する。
運河庁は声明で、2025年10月から2026年2月までの入札平均価格は約5万5000ドル(約875万円)だったと発表した。
しかし4月には、中東での戦争により同運河経由の重要物資輸送の需要が急増したため、LNG(液化天然ガス)タンカーが通過待ちを回避して割り込むために400万ドル(約6億4000万円)を支払っていた。
世界の海上貿易の5%を扱う同運河は、9月3日から1日当たりの通航船数を36隻から34隻に減らし、9月後半には32隻まで削減する。(c)AFP