ソウル北部地検ホームページ(c)news1
ソウル北部地検ホームページ(c)news1

【08月28日 KOREA WAVE】睡眠作用のある薬物を混入した飲料を男性らに飲ませ、2人を死亡させるなどしたとして、殺人や特殊傷害などの罪に問われたキム・ソヨン被告(20)の判決公判が27日、ソウル北部地裁であった。地裁は「計画的な犯行で、反省せずに不合理な弁解を繰り返している」として、求刑の死刑に対し、無期懲役(位置追跡電子装置の装着30年)を言い渡した。

判決によると、被告は昨年12月から今年2月にかけ、宿泊施設(モーテル)などで20代の男性3人にベンゾジアゼピン系薬物を混入した飲料を飲ませ、うち2人を急性薬物中毒で死亡させ、1人を意識不明の重体(後に回復)に陥らせた。また、他の男性3人にも同様の手口で薬物を飲ませて負傷させ、被害者は計6人に上る。

地裁は、被告が対話型AI「チャットGPT」と繰り返し対話し、薬物が死に至る条件や医学的根拠を学習していたと指摘。「被害者が死亡する危険性を十分に予見し、容認していた」として、殺人の未必の故意を認定した。被告側は「AIとのやり取りは覚えていない」「性的暴行を防ぐための正当防衛だった」などと主張したが、いずれも退けた。

検察側の死刑求刑に対し無期懲役を選択した理由について、地裁は「死刑は生命を奪う究極の刑罰であり、例外的に科されるべきだ」と説明。知能の低さや幼少期の虐待、経済的困窮やいじめによる社会的孤立などの成育環境を限定的に酌量したとし、「社会から永久に隔離することが妥当」と判断した。

なお、起訴内容のうち飲食店で男性のワインに薬物を入れたとされる特殊傷害罪1件については無罪とした。

判決後、遺族側の代理人弁護士は「直前の事件で死者が出ていることを知りながら次の犯行に及んでおり、確定的殺意が認められるべきだ」として、死刑判決を求めて検察に控訴を要請する方針を明らかにした。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News