21日、ソウル市城東区の馬場畜産物市場で肉を購入するマカオからの観光客ジェイデンさん一行(c)news1
21日、ソウル市城東区の馬場畜産物市場で肉を購入するマカオからの観光客ジェイデンさん一行(c)news1

【08月27日 KOREA WAVE】ソウル市城東区の馬場((マジャン)畜産物市場が、外国人観光客の新たな観光コースとして注目を集めている。独特の市場風景や韓国の食文化を体験すること自体が、観光コンテンツになりつつある。

21日の市場には精肉店が軒を連ね、平日の午前中で全体的な混雑はなかったものの、外国人観光客が通ると店員から呼び込みの声が飛んだ。スーツケースを引いたり、オリーブヤングの買い物袋を持ったりする観光客の姿も見られた。肉を購入後、店員の案内で飲食店へ向かう人もいた。

マカオから訪れたジェイデンさん(44)はYouTubeで市場を知り、韓国を離れる前の最後の食事をするため訪れたという。「午前中は聖水洞に行き、主に明洞で過ごした」と話し、市場について「格好良く、独特だ」と評価した。

中国・上海から訪れた37歳の女性も、聖水洞を回った後に馬場洞を訪問。「YouTubeで人気だと知って来た。肉を買うかはまだ分からないが、珍しくて面白い」と話した。

香港から家族と訪れた29歳の女性は友人の勧めで来たといい、「初めて見た時は店がものすごく多いと感じた。辛い料理など韓国文化が好きで、ここも気に入った」と語った。

フィリピンから訪れた36歳の女性3人組は、フェイスブックや短編動画で市場を知った。「質の良い肉を安く食べられると聞いて来た」といい、肉を自分で選んだ後、飲食店に移動して焼いて食べる仕組みにも関心を示した。

市場側も外国人客への対応を進めている。精肉店「ハンソン韓牛」のクォン・ヒョクギュンチーム長は「外国人はYouTubeなどを見て多く訪れる。馬場洞では韓牛を直接見られ、肉の処理もきれいなのが人気の理由だと思う」と説明。同店では外国人客の増加を受け、WeChat Payにも対応しているという。

日本人観光客が多いという店では、日本語を話せるスタッフを配置している。席料にあたる韓国独自の「セッティング料」について日本語で説明すると、日本にはない文化のため、むしろ面白がる観光客もいるという。

日本語や中国語の案内文を用意する店舗もある。市場関係者は、全訪問客に占める外国人観光客の割合を約20%と推定しており、中国人が最も多く、日本などからも訪れているとみている。

漢陽大学観光学部のチョン・ランス教授は「海外旅行では『過去を見るなら博物館、現在を見るなら市場へ行け』という言葉がある」とし、現地の人々の暮らしや文化を直接体験できることが外国人客を引きつけていると分析した。一方で「広蔵市場ほどの知名度はまだない」として、外国人向けの広報やマーケティングに加え、外国語案内や決済システムの拡充が必要だと指摘した。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News