26日、ネパール北部と中国チベット自治区との国境地帯を襲った大規模な鉄砲水=SNS「X」(c)news1
26日、ネパール北部と中国チベット自治区との国境地帯を襲った大規模な鉄砲水=SNS「X」(c)news1

【08月27日 KOREA WAVE】ネパール北部と中国チベット自治区との国境にあるラスワ地域で26日、大規模な鉄砲水が発生し、多数の死傷者が出た。現地の水力発電所建設現場で働いていた韓国人9人も行方不明となり、韓国政府が捜索・救助支援に乗り出した。

行方不明の9人は韓国南東発電と斗山エナビリティ所属の社員で、韓国南東発電が3人、斗山エナビリティが6人。斗山エナビリティが設計・調達・施工を担う「アッパー・トリシュリ1」水力発電所の建設現場で勤務していた。

このほか、斗山エナビリティ所属の韓国人10人が一時孤立したが、韓国外務省は安全を確認したと明らかにした。現地に派遣された領事や外国人従業員約200人とともに救助を待っているという。

チョ・ヒョン(趙顕)外相は緊急会議で「行方不明者の捜索と救助にあらゆる努力を尽くしてほしい」と指示。政府は外務省、消防、警察で構成する合同緊急対応チームを27日に現地へ派遣する予定だ。イ・ジェミョン(李在明)大統領も、韓国人の生命と安全を最優先に、利用可能なすべての手段を動員するよう指示した。

26日、ネパール北部と中国チベット自治区との国境地帯を襲った大規模な鉄砲水=SNS「X」(c)news1
26日、ネパール北部と中国チベット自治区との国境地帯を襲った大規模な鉄砲水=SNS「X」(c)news1

洪水は地震に伴う土砂崩れの影響で発生したとみられている。現地では洪水直前、ラスワ周辺でマグニチュード4.4の浅い地震が観測された。山岳地帯を流れるボテコシ川上流に氷河や岩石が落下し、大規模な急流と土石流が一気に発生。濁流が津波のように周辺地域を襲ったとみられる。

SNSで公開された映像には、巨大な濁流が国境の税関や出入国管理施設をのみ込むように押し寄せ、人々が逃げる途中で流される様子も映っている。

27日午前0時時点で死者は95人に達し、外国人341人を含む観光客403人とも連絡が取れていない。最も被害が大きいラスワ地区では数十棟の住宅が流され、市場や道路、水力発電関連施設なども大きく損壊。救助隊の現場進入も難航している。

ネパール当局者は「数百人が行方不明になったとの報告がある」とし、軍や警察などを投入して捜索・救助活動を続けている。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News