8月20日、韓国・ソウル市蘆原区の「チョンス週末農場」に植えられたバナナ(c)news1
8月20日、韓国・ソウル市蘆原区の「チョンス週末農場」に植えられたバナナ(c)news1

【08月27日 KOREA WAVE】ソウル市内の週末農園で昨年、露地栽培ながら実をつけて話題となったバナナが、今年は8月下旬になっても花芽すら上がらず、実をつけない状態が続いている。今年も記録的な猛暑となったが、専門家は「新芽同士の養分競争」や「初夏の積算温度不足」が開花しなかった主な要因と分析している。

昨年7月下旬、ソウル市蘆原(ノウォン)区の「チョンス週末農園」では露地植えのバナナに数十個の実がなり、都心の珍景として注目を集めた。しかし今年は、株元から「吸芽(きゅうが=新芽)」が密集して生えているものの、肝心の花芽は確認できていない。

農園主のマ・ミョンソン氏は、昨年結実した反動で今年は実がつかない「隔年結果(成り休み)」を疑ったが、済州道農業技術院の果樹研究担当者は「バナナは樹木ではなく草本(草)であり、一般的な果樹のような成り休みはしない」と説明する。

同院によると、今年開花しなかった最大の理由は、根元から多数生えた新芽の間で養分競争が起きたことだという。本来は主茎を大きく育てるために新芽を間引く必要があるが、密集放置されたことで茎が十分に太くならず、開花準備が整わなかった。

また、単なる夏の猛暑だけでなく、生育に必要な「積算温度(一定期間の温度の積み重ね)」も影響した。韓国気象庁によると、記録的猛暑だった前年6月に比べ、今年6月は上空の寒気の影響などで平均気温が0.7度低く、開花に必要な温度条件を満たせなかった可能性があるという。農園を訪れた市民からは「今年は見られず残念。来年に期待したい」との声が上がっている。

(c)news1/KOREA WAVE/AFPBB News