【8月27日 AFP】米メディアは26日、中央情報局(CIA)のジョン・ラトクリフ長官のロシア訪問の目的について、北大西洋条約機構(NATO)加盟国を攻撃しないよう警告することだったと報じた。これに先立ちドナルド・トランプ米大統領は、訪問を大したことではないように見せようとしていた。

米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)と米CBSニュースによると、ラトクリフ長官のロシア訪問の目的は、ロシアがNATOを試そうとする可能性があるとの米情報機関の分析を踏まえ、ロシアのNATO攻撃を未然に防ぐことにある。

WSJは具体的に、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が数年以内に「限定的な攻撃」を通じてNATOを試す可能性があるとの見方を示している。

AFPはホワイトハウスに何度もコメントを求めたが、回答は得られなかった。

トランプ氏は保守系ラジオパーソナリティーのグレン・ベック氏とのインタビューで、25日に行われたラトクリフ氏のロシア訪問を「半ば定例的」と呼び、ウクライナ紛争の終結に向けた協議の一環であることを示唆した。

トランプ氏は、「人々を失望させたくはないが、彼は半ば定例的な形でモスクワに滞在している。われわれは(ロシアと)ウクライナとの戦争が終結することを望んでいる」と語った。

CBSニュースは複数の関係者の話として、ラトクリフ氏がロシア訪問中にイラン情勢についても協議し、エネルギー輸送の要衝ホルムズ海峡が開放されない場合、追加制裁を科す方針だと通告したと報じた。

ロシア大統領府(クレムリン)のドミトリー・ペスコフ報道官は、ラトクリフ長官がモスクワ訪問中にロシア情報機関と協議したことを認めたが、プーチン大統領との会談は否定。プーチン大統領は協議内容について報告を受けたが、ウクライナ紛争が議題に上ったかについては明言を避けた。(c)AFP